楽天的書斎人の生活

2004/09/23(木)14:29

【恋愛小説嫌いにも】「電車男」が本になる!【2ちゃんねる発純愛物語】

読書日記(5)

私が恋愛小説嫌いなのは、すでにこの日記でも何度も触れたことだ。 しかしそんな私もちょっとハマってしまったのがこの「電車男」の物語である。 「電車男」というのは、機関車トーマスのようにカラダが電車で、そこから手足が生えている可愛いキャラのことである・・・というのは大嘘である。 私の「書斎人ダビドフ」と同じようにハンドルネームが「電車男」であるところの実在の日本人男性なのである。 楽天ブックスに掲載されているイントロを紹介しておこう。 電車内で酔っ払いに絡まれている女性を助けた、ひとりのヲタク青年。彼女いない歴22年の彼は、助けたお礼を送ってくれた彼女をデートに誘うべく、モテない仲間達が集うネットの掲示板に助けを求める。 「めし どこか たのむ」 仲間達から「電車男」と呼ばれるようになった彼は、みなの励ましや助言悩み、戸惑う電車男のピュアな気持ちは、仲間達を熱い共感の渦に巻きこんでいく…。 「電車男」は果たして意中の彼女に告白できるのか?  この「電車男」のラブストーリーに私が素直にはまり込めたのは主に3つの理由によると思われる。 (1)ノンフィクションであること (2)「電車男」が善良なヲタク(しかし電車の中での酔っぱらいを制止する今時珍しい好青年)という身近にいそうな存在であること (3)2ちゃんねる上の仲間達が、良心的に的確なアドバイスや状況分析を行っていたことにより、ほのぼのとした雰囲気が醸成されたこと(私も書き込みこそしなかったが応援する気持ちは共有していた。) 2ちゃんねる、というとどうしても「ニュー速+」などのくだらない書き込みの部分がクローズアップされてしまいがちだが、意外にもほのぼのとした雰囲気の板も多い。 この「電車男」の物語が生まれたのは、どこの板だったか忘れたけれど(たしか「毒男」板だっけな~?毒男=独男=独身男性のことです)、奇跡的に素晴らしい仲間たちと応援を共有する気持ちが、ほのぼの感を生み出していた。 ほのぼの系でいうならば、私がいつもお世話になっている「アクアリウム」板などもそのひとつだ。(2004年「ペット大好き」板から独立を達成!) 「時代劇」板や「時計」板なども含蓄にあふれ勉強になることが多い。 そんなわけで、2ちゃんねるや恋愛小説が嫌いなあなたも、この「電車男」の物語には、手に汗を握ったり、仲間のエールにじーんと来たりすること請け合いです。 『電車男』予約サイト(楽天ブックス、1300円) ミラーサイト「男たちが後ろから撃たれるスレ-衛生兵を呼べ-」 ※あまりにも面白いので仕事中には絶対に読まないように! 追伸:例によって長期出張のため日記更新がしばらくできなくてすみませんでした。マイペースでやっておりますので、どうぞ長い目で見守ってやってください。

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