2006/05/31(水)06:38
三百年ロマン
today diary
もう一つの楽しみでもあるサラブレット、の祭典『東京優駿』を皆さんはご存知ですか?
そう~です。別名では『※ダービー』と言われています。
本日は↑でお解かりのようにJRA東京において開催されました。
競馬界の1年はダービーに始まり、ダービーに終わる。
それは競馬が施行されている万国共通。
騎手、調教師、厩務員、生産牧場…競馬に携わる総ての人にとって最高の栄誉、そして永遠の憧れがダービーです。
昨年は「ディープ インパクト」と呼ばれる、とても強い馬がこのレースを勝ち、秋におこなわれる「菊花賞」まで勝ち「三冠馬」の称号を与えられたサラブレットが出現しました。
サラブレッドが生涯一度(3歳)しか出走できないレースがダービー。
どんなに才能に恵まれても、たった一度だけ訪れるチャンスにゲートインできなければ終わり…だから、ダービーは特別なのです。
昔、競馬のことを『三百年ロマン』と先輩が教えてくれました。
上京した頃の事です。
幸い、自分の実家が牧場(ホルスタイン)を営んでいましたので、それ程悪いイメージはなく受け入れられました。
人によって作られてきたのがサラブレッド=血統です。三百年の昔から…。
サラブレッドとのロマンと生活をかけ、北の大地で牧場を営む人々がいます。
ダービー馬を生産すれば、ある意味で生活が保障されるのです。
最近ではG1馬が1頭でも出れば、牧場経営の基盤が得られるとも言われています。
今年も8000頭(毎年それぐらい誕生)の中から無事資格を得て、ゲートインできたの18頭。
昔は24頭は出走してたが、落馬事故等が起き今の頭数になりました。
日本ダービーが行われるのは、例年、5月の最終日曜日。
今日の日が終わると1歳下の世代がデビューを迎え、また来年のダービーを目指す闘いが始まる。
言換えると5月は競馬関係者の師走に当たり、今年でいえば5月28日が競馬界の大晦日に相当します。
ダービーというレースを他のスポーツに例える場合、たびたび引用されるのが高校野球。
3歳馬の肉体的完成度を人間に置き換えると、高校生ぐらいとか。
甲子園球場で行われる全国大会に出場して、負ければ脱落の過酷なサバイバルレースを勝ち抜き、頂点に立つことは困難を極める。
そうした若者たちの闘いには、プロ野球にもメジャーリーグにもない、独特の熱狂と興奮、そして感動があります。
ダービーも同じ。見た目は古馬と遜色はないが、体(500kg前後)を支える体力が付き切らないまま、予選を勝ち上がります。
大観衆が見守る中、2400mという距離を最も速く駆け抜けた1頭だけに、ダービー馬の栄冠が輝く。
ちなみに、3歳馬が2400mを走ることは、高校生が42.195kmを走るに等しいとも言われています。
並外れた体力と精神力、そして運を備えた馬…まさに選ばれた馬が勝つ事ができる。それが日本ダービーです。
例年なら、この日本ダービーが行われる日は必ずと言って良いほど海辺で釣り糸を垂れてる
自分ですが…。
今年は天候に見放されていて、仕方なくこちらの自分の「本命馬」の応援をしてました。
この日が過ぎると、暫くの間は釣りに没頭します。
自分にとっては、岡の生き物より、展開が読めない海に住む「本命魚」の方が、もっと難解です。
またまた、今期も南房磯を追いかけ回すことのなるようです。
【※ダービーの由来】
第二次世界大戦中のイギリスを率いた名宰相W.チャーチルをして「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になるよりも難しい」と言わしめるほど『ダービー』は遠く彼方にある。
「ダービー」と名のつくレースが最初に行われたのは、競馬発祥の地であり、チャーチルの母国でもあるイギリス。
第12代ダービー卿により1780年に開催されたのが始まりで、以来200余年に渡り、本家イギリスでは戦時中も中断されることなく、3歳馬のチャンピオンを決めるレースとして今日まで続けられている。
日本の第1回、第2回は目黒の東京競馬場で、第3回以降は府中に移転した東京競馬場で行われている。
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