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カテゴリ:釣り師の道具箱
先週に続いて今週も月曜日恒例blogのカテゴリ「南房釣行記」は休刊だ。 と言う訳で、カテゴリは「釣り師の道具箱」でup。 二年振りにサヨリを釣りたくなり、 トランクルームから出して来たこのウキ。 今では見掛けることのなくなった 南房大型サヨリを狙う時に使われる 安藤式 転倒ウキだ。 = 転倒式サヨリウキ(使用済4本、未使用品1本) = 最初に見たのは30年ほど前の 南房館山周辺の静かな護岸堤だった。 当初、千葉湾岸エリアの釣具屋には置いてあり 1600円とサヨリウキにしては少し高めのウキ。 東京湾奥はサヨリの産卵場所で夏頃には鉛筆サヨリが 飛ばしウキ仕掛けで面白い様に釣れる。 初冬の頃には東京湾入り口の館山周辺で 湾奥で育った大型サヨリの群れが接岸する。 この頃になると警戒心が強くなり、餌も一気に喰い込まず ついばんで吐き出す様な餌癖を身に付け、 普通のサヨリ仕掛けではなかなか当りが取れない。 その点・・・ この転倒ウキはサヨリが餌を咥えただけで、 ウキトップが傾き、釣り人は解り易く早合わせが出来る優れもの。 詳しいサヨリ必釣法はこちらで『トンボ流 サヨリ必釣法』 やがて口伝えに人気が出て、湾内だけでなく 湾外でのサヨリ釣りにも使われる様になった。 しかし、手作り商品であったため、なかなか生産が間に合わず、 気が付けば、このウキ3000円を超える高額なものになった。 ところが、いつの頃からか・・・ 考案者の安藤氏がこのウキを製作されなくなり 今ではこの手作りタイプは入手できない貴重品。 (機械で作られたものは南房館山の釣具屋で売られている) 久しぶりに手にしてみたら・・・結構あちこち痛みが激しい。 ボディにぶつけ傷があちこちに見られ 特にトップの塗装の剥がれが酷い。 どうせ今週は釣りに行けないのだからリメークすることにした。 まづは事前準備として、紙ヤスリで発光塗料を全部落とし、 竹籤(編み棒)だけにして、下塗り(ニス等)を施し、 その上に白色塗料を上塗りしてから次の行程に入る。 見事に蘇りました~ トップは結構 折れますが、 これは編み棒で代用ができる。 もう手に入らないと思うと、 出来る限りリメークするしかない。 陶器等と同じで使い込めば使うほど 木製ウキの良さが出る逸品だと思う。 数年前、夏場に南房磯で釣りをする安藤氏を見かけた。 一時、体調を崩されたと風の便りで聞いたので 元気そうに籠を投げてる姿を見て少し安堵した。 是非、この銘品の復活を期待してますよ <追申> 残念なことに、安藤式転倒ウキの考案者 安藤氏は先頃 亡くなられました。 謹んで御冥福を御祈り申し上げあげます (_ _).。o○ 当hpも掲載中! thank you お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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