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テーマ:空手道(581)
カテゴリ:空手日記
この日 僕は 東京都町田市で行われていた 他府県合同合宿という行事の 練習試合の審判をしてきました。 これは 元々 東京都の強化選手が合宿をしているところに 他府県の強化選手も合宿に合同参加して 切磋琢磨しようと言う事で始まったらしい・・・。 今回で 18回とか19回とか言ってたけど、“第○○回~~”と名称が付く前からあったみたいですね。 各都府県の強化選手が集まっているだけあって、凄くレベルの高い試合を見ることが出来ました・・・。 選手の道着をみると 所属の都府県の刺繍が入っているんでけど・・ 東京をはじめ、北の方から・・・ 宮城 新潟 福島 富山 長野 群馬 埼玉 山梨 愛知 京都 奈良 そして 遠く 大分からも参加していたようです。 組手では 全日本に出てくる選手も数名 形なんか 前年度優勝者の選手もいました。 いやぁ・・・ レベルが高くて 良い試合でした・・・。 選手の強化練習だったけれど、審判としても良い経験をさせてもらいました。 ただ 通常 1コート主審1名、副審3名、監査1名の5人で審判するんですけど、練習試合と言う事もあって主審1名、副審2名の3人で審判をこなさなければならなかったんです。 体育館の中は熱気で 汗びっしょりになりながらの審判でした。 そして 今になって思うのは、 判定が間違っていた訳ではないのだけれど、もっと周囲の観衆に分りやすい裁きも出来る部分があったと言う事。 今回の試合は 全日本、国民体育大会レベルの選手の集まりだったので、 全日本空手道連盟のルール上、 肌に触れるか顔面から2~5cmのところへの突き又は蹴りは、正確な距離での攻撃となる。 という条項があるんですけど 今回は しっかりと触れた攻撃だけ取るという取り決めを審判団の打合せで決めていたんです。 そして 僕が主審を勤める団体戦の審判をしていた際・・・ 副審は椅子に座って判定をするので 座っている場所から見える技だけを判定するのですが 主審は立って動きながら判定をします。 なので、常に選手同士の技が見える位置に移動しながらの判定になるわけです。 しかし、選手は速いスピードで動いているわけで・・・ ^^; たいていの場合 選手は対峙しながら少しづつ廻っているんです そう言った場合 主審は 適切な瞬間を見計らって 選手の反対側へ廻ります。 その時です! 片方の選手が技を仕掛け、相手の選手が技をかわして 上段廻し蹴りを出したのです。 僕の位置からは蹴りを出した選手の後ろで 蹴りを出したのは分ったけれど 顔面に当った瞬間は確認できませんでした。 しかし 上段に当ったような 音はしました。 このような場合 主審の自分はどうしたらいいのか・・・? 審判は 自分の目で確認出来た技のみ 判定します。 技が 相手の攻撃有効部位に当った事を確認出来ていなければならないのです。 “ 当ったであろう・・・ ”という認識では 判定できません。 技を確認できなかった 自分は 瞬間的に副審2名を見て 有効である旗を揚げていなかったので そのまま 判定をせず 続けました。 後で副審に確認したけど 有効な技ではなく 甘かったと言っていたので 判定としては間違っていませんが・・・ 周囲の観衆からしたら、上段蹴りを出して 当った音がしているのに 主審は無反応・・・ “あの審判 技が見えているのか?” という思いがあったかも知れないのは事実・・・。 後でその話を ウチの師範にしてみたら その場合は 一旦 “止め” をかけて 副審に対し、“ 今の上段は有効であるか? ” というジェスチャーをして 副審の “ 今の技は甘い ” というジェスチャーを周囲に見せることで 主審には上段蹴りが見えているが、有効技と判定していない。という事を確認させれば 周囲の観衆にも納得出きるだろう・・・。と 勉強になりました。 審判のルール上 間違っていないけれど、 それは 間違っていないだけで、分りやすいと言う事ではない。 選手 や 周囲の観衆の信頼を得るには 誰から(審判・選手・観客)見ても分りやすい判定をする事が重要だと・・・。 次は もっと分りやすい審判をしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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