9月16日午後10時、NHK教育テレビ・趣味悠々「いざ、北アルプスへ 燕(つばくろ)岳(だけ)(後編)」を観て
9月16日午後10時、NHK教育テレビ・趣味悠々「いざ、北アルプスへ 燕(つばくろ)岳(だけ)(後編)」を観て(上の画像の説明・燕(えん)山(ざん)荘近くの砂地に咲くコマクサです。平成21年7月30日午後1時42分、私が撮影しました。) 9月16日、NHK趣味悠々「山で元気に! 田部井淳子の登山入門・燕岳登山」第8回を観ました。 前回のブログにも書きましたが、私も7月29日から7月31日にかけて、丁度この燕岳に登ってきたばかりですので、大変興味深く観ることが出来ました。 第8回は燕岳2日目です。今回は、講師の田部井淳子さんと、生徒のタレント・ルー大柴さんの二人が、山小屋・燕山荘(標高2,705m)から、燕岳山頂(標高2,763m)を目指します。片道40分、1Kmほどのコースです。帰りは同じ道を戻り、中房温泉登山口(標高1,462m)まで下ります。 2日目は雨が朝から降り続きましたが、しかし午後になって雨が上がり急に視界が開け、山頂の方の雲もとれてきました。風が弱まるのを待って、天候が悪くなったらすぐ引き返すということでいよいよ出発です。 二人は、ザックの上から雨具を着ていざ山頂へ出発です。二人が山頂へ持っていった荷物 水、カメラ、タオル、行動食、地図 そして、田部井さんの高山では夏でも10℃以下になり防寒具が必要なことがあるとの話がありました。 登山道は尾根にそって延びています。不思議な形をした岩がいくつも見えてきて、霧の間に浮かびあがる岩、その幻想的な光景の中を二人は登っていきます。(上の画像の説明・イルカ岩と鷲羽岳(標高2,924m)です。平成21年7月30日午後2時9分、私が撮影しました。) 大きな岩の東側には、ウラジオナナカマド、ハイマツなどが生い茂っており、風がわずかに弱くなっている所には、アオノツガザクラ、イワヒゲ、イワウメ、ハクサンイチゲなどの高山植物が強い風に打ち勝ちたくましく生きていました。 目の前にひときわ変った岩が迫ってきました。自然が造り出した巨大な彫刻です。これらの岩はすべて花崗岩、いわゆる御影石です。固く緻密でなかなか風化しません。マグマが地中深くゆっくりと冷えて出来ました。北アルプス全体が隆起した後、上を覆っていた堆積岩が風化して、花崗岩が姿を現したと言われています。(上の画像の説明・自然が造り出した様々な岩の彫刻が群立する燕岳です。平成21年7月30日午後2時15分、私が撮影しました。) 地面を覆う白い砂も、花崗岩が崩れたものです。その砂の上にコマクサが咲いていました。 他の植物が生えることの出来ない砂地に可憐に咲く姿から高山植物の女王とも言われます。「コマクサ」の「コマ」とは馬のことで、花が馬の顔に似ていることからこの名がつけられました。地上の高さは10cmほどですが、地下に根を1mも張りめぐらせて強い風や乾燥に耐えているのです。 もうすぐ頂上、最後は岩の隙間をたどるように登っていくとそこは頂上です。 「やった、やりましたね」と長い道のりを超えて、頂上に立った喜びを表している田部井さんとルー・大柴さんの二人の姿は、私たちが頂上で味わった感動を思い起こし、大変印象的だした。 雨と強風の合間をぬって何とか頂上に立った二人ですが、残念ながら周りは真っ白で景色は望めません。 そこで、この場面は別の日に撮影した映像が紹介されました。ここはテレビ放送の凄さです。 燕岳の西に北アルプスの主峰の山々が、屏風のようにそそり立ちます。最も目を引くのが槍ヶ岳(標高3,180m)、その右手につながる黒部源流の三俣蓮華岳(標高2,841m)、鷲羽岳(標高2,924m)の山々、そして北燕岳後方には立山(標高3,015m)、劔岳(標高2,998m)、さらに東には浅間山(標高2,542m)が、くっきりと写し出されていました。素晴らしい映像です。 燕岳は、様々の名峰を望むことの出来る日本有数の展望台です。 私たちが燕岳に登った日も、北や東方面は雲に覆われていて立山、劔岳、浅間山は残念ながら望めませんでした。それだけにこの映像は大変うれしかったです。 私たちが燕岳に登った7月30日の前日までは、雨天だっただけにそれでも燕岳の西にそそり立つ大山脈を存分に望めたことは、ラッキーであったと思っています。 今日は登山口まで下山する予定でしたが、午前中雨で遅くなってしまったのでもう一泊燕山荘で泊まりです。そして次の日、激しい雨の中を下山開始です。◎長い下りの降り方 ・下りも小股でゆっくりと。 ・ひざにかかる負担をストックで分散。◎雨の日の注意点 ・地面の上につき出た木の根は滑るのでなるべく踏まない。 ・雨の後は足場が崩れ易くなっているので、足場が安定しているか確認する。 こうして、標高差1,300mを下山、中房温泉登山口(標高1,462m)に無事到着でした。登山口到着のときには、雨もすっかり上がり、ルー・大柴さんの満足感に満ちた顔が印象的でした。最後は、田部井流上半身のマッサージの紹介がありました。 燕岳は、コマクサと花崗岩の王国と呼ばれています。番組の中でしたが、可憐なしかし強い風や乾燥に耐えて咲くあのコマクサや、様々な形をした花崗岩の岩々、そして白い砂と緑のハイマツを配した燕岳に再び会えたことで、7月に登った感動がよみがえりました。 9月24日には、山登り仲間で集まります。燕岳登山のときの思い出はもちろん、きっとこの番組も話題に上るでしょう。 山頂からの眺めは、そこまで登ってきた自分へのご褒美です。つらい登りの苦労なんかふっ飛んでしまいます。山頂からご来光を見れば、大自然の摂理を肌で感じます。山の頂に立てば、向こうに夢が広がります。山に登り、存分に山頂からの展望を楽しみましょう。(上の画像の説明・燕山荘広場から撮ったご来光です。この荘厳な北アルプスの夜明けに感動しました。平成21年7月31日午前4時56分、私が撮影しました。)