ADHDの予後 ブログをやめて10年
幼稚園の頃から、療育を経過して今、義務教育が終わります。
結局、療育は小学校までで、毎週だったものが、月1回になり、
隔月になり、小学校5・6年では長期休みだけになり。
学校のテスト・受験など、親子二人三脚で、やっとのことで乗り越えてきました。
そして、これからの学校生活について、
特に勉強面では、本人が自立して乗り越えなければならない課題が山積しています。
さあ、どうなっていくか…。
良好な予後が期待できる要因
1.他の障害や疾患を合併していないこと ⇒アレルギー・喘息・視機能・斜視・協調性運動障害
2.良好な知的能力があること ⇒ WISC結果、若干低し
3.学業不振の程度が軽度であること ⇒ ここは親の協力で…ぎりぎり何とか
4.著しい劣等感がなく、自尊心がひどく低下していないこと ⇒ 若干傾向あり
5.感情が不安定でないこと ⇒ そういった時期もあり
6.過去に何かを達成したことがあること ⇒ 得意な(好きな)科目あり
7.周囲の理解があり、サポートが得られること ⇒ 家族理解なし 学校には公表せず
参照 http://www.adhd-navi.net/adhd/learn/shojo.html
予後の判断とは、いったいいつになるのか?
それはわかりませんが、
(親族の理解得られず)支援を受けることはできませんでしたが、
おかげさまで、何とか進学まではたどりつくことができた事は
今現時点では、喜ぶべきことです。
学校や周囲のみなさんには、不器用な苦手が多い子という印象はあったかもしれませんし、
勉強が足りない子、さぼりがちな子と思われていた時期もありました。
しかし、そう見られないように、努力の足跡を学校にみてもらえるような工夫もしてきました。
そして、今、「まじめな子」「やさしい子」と言われるようになりました。
ほんとにうれしく、ありがたいことです。
心配なのは、…この先の学業に関しての自立です。
本人は、大学に進学したいと希望はありますが、勉強をするという行為自体が苦手です。
・机に向かって集中することが苦手
・計画をたてること(進度を推測すること)が苦手
・テスト勉強のための準備(教材を選択・コピーをとるなど)ができない
・間違えた問題を繰り返し行うという意識がもてない
などなど、上げていったら苦手な事が山積しています。
毎日、学校ノートを一緒に確認し、
テストに向けて教材を作成し、
暗記が必要なものは、スマホに入れて、通学中に暗記できるようにデータを作り、
繰り返しが必要な課題は、プリントを何枚も用意しておき、ひたすら練習する
間違えた問題をピックアップして、苦手問題プリントを作成する
テスト予想問題を作成する。
テスト前後は、リビングはプリントの山になりました。
また、これらの作業が、親の日常に重くのしかかり、
テスト後は起き上がれない程に疲弊していました。
しかし、この先は科目も増えることもあり、こちらの体力の問題、仕事の問題もあり、手伝うことはできません。
それ以上に、そろそろ勉強の自立を目指していかないことには、高校・大学・就職というステップを踏んでいくことは難しいかと思われます。
じっくり考えている時間はありませんので、自立プロジェクトをスタートしはじめています。
幼少期から、悩んだり、嘆いたり、悲しんだり…そして、それを乗り越えるべく、親子で頑張ってきた事は、今、ひとつの節目にきました。
体も大きくなり、身長は見上げる程です。
靴を並べたら、私の靴はすっぽり入りそうです。
ご飯を炊いたり、お風呂をいれたりとお手伝いもしてくれるようにはなりました。
(しかし、歯を磨いたり、顔を洗ったり、整理整頓などは、相当言わないとやりませんが)
学校や衣服の準備も何とか自らやるようになり、おしゃれもするようになりました。
最低限生きていくための事はできるようになったじゃない。
まずは、これだけでとても喜ぶべきことです。(ここが目標でしたから)
たくさんの方に支えられ(不器用な子として)ここまでこれた事を感謝しています。
いつもいつも助けてくださる方は、すっと表れてくれました。
ほんとに救われました。
これは、この子の凄い力だと思います。
線は細く、目立たない子ですが、いつも助けて下さる大人の方がいてくださいます。
塾自体や、塾の先生も、理解が得られず、相当塾を彷徨い探してきましたが、
最終的にたどりついた先生は、いつも彼の将来を案じて、親身にご指導くださいました。
これからは、私達もその恩返しをしながら、まだまだ可能性に向けて、頑張ってほしいなと願っています。
生まれてから今日まで、辛いこともたくさんありました。
こちらのブログでも、助けて頂いたり、時には間違いをご指摘頂くほど、
迷走した子育てだったと思います。
それでも、今、親子の信頼関係を築きながら、親子ともに成長することができたことに、
周囲のみなさまに感謝するとともに、息子にも、ありがとうと感謝の気持ちを伝えたいと思います。
実際、なかなか言えないので、ここで練習です。
ありがとうね。
自分のやりたいことに全力で向かってほしいと願っています。