カテゴリ:将棋
将棋界初の「女性棋士」を目指す里見香奈女流五冠=清麗、女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が22日、東京・渋谷区の将棋会館でプロ棋士編入試験五番勝負第2局に臨み、岡部怜央四段に132手で敗れた。第1局に続いて連敗となり、合格には残り3局を全勝するしかなくなった。 Abemaのライブ中継で菅井八段が「これは里見さん、ダイブ優勢でしょう」と言われた15:20くらいの局面。この将棋は「里見さん勝ち」と思われた局面でJAZZのライブ配信に1時間弱切り替えた。この1時間で形勢は逆転。 岡部君が里見玉に絡み付くように打った92手目 △6九角打。ここが問題の局面。3六の銀を守るように93手目 ▲2七金打としたのが里見さんの痛恨の1手。代えて大山十五世名人のように「▲5八歩打」と辛い受けが優った。 以下、進行例の一つで △5五角 ▲同銀 △5八馬 ▲同金 △同龍 ▲4九金打 △5五龍 ▲8八角打 △6六銀打 ▲3四桂打 △2四桂打 ▲2五銀 △3六歩打 ▲2四銀 △3七と などで受け切ってしまってから、 ▲3四桂打で2二の金、もしくは角を6五に攻防に打って3二の金を狙えば、里見さんの勝勢だった。穴熊とは言え、2枚の金でしか守っていない岡部玉は脆い。 しかし、最後のチャンスが里見さんにも訪れた。岡部君の104手目 △5七銀打がやや疑問で里見さんのチャンス到来。 ここは、▲3八銀打 とすればマダマダ形勢は分からなかった。以下、△4八龍 ▲4四角打 △3六桂 ▲同角 △2四桂打 ▲4八金 △3六桂 ▲2七王 △4八圭 ▲3四桂打 △3三銀打 ▲2二圭 △同銀 ▲5一飛打 △3一桂打 ▲2八金打などが考えられ、これならどちらが勝つか分からなかった。 実戦では105手目 ▲4六金としてしまったので、これからは里見さんにチャンスはなくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.23 20:43:16
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