米の生産経費(米が高い?)1 経費知ってから判断すべき
米を売る側から買う側になった私売る立場の時は安いと思っていたしかし消費者の立場になると米の今の価格は高いですねしかし一度上がった米価備蓄米放出によって下がる事もないと思う仮に下がったとしても暫くして高値に戻ることでしょう相場に合わせ、直販価格をあげてきている米農家も居ますが相場をあげたのは地震注意報によって買い占めに走った消費者にも責任があると思う 昭和30年代半ばの私 母が編んだ服 小売り店や農家は儲かってはいない流通ルート中間業者、農家から直接買い上げた企業が・・・今回は大規模農家でなく日本の大多数を占める中山間地の零細農家の経費をみてみましょう 経費は農家の手法が様々であり 私が12年位前まで行っていた 稲作手法で積算してみます ※作付け面積を1反とします ※1反で苗箱が25箱いるとする(植え方による 少ない場合22箱) ※1反で7俵収穫できたとする 6俵や8俵の時も台風により5俵の時もある 1. 3,000円 種籾 前年度の稲で種籾取る場合もある. 2.5,000円 苗箱の土代 田の土では雑菌あり育苗機の中でカビ発生する 4. 1,000円 籾漬ける薬水 5.4,000円 肥料除草剤 6. 1,000円 育苗機電気代 小計14,000円 7.2,000円 軽油代 荒起こし 中起こし、しろかき 植え先 計4回 8.10,000円 元肥代 40kg 肥料袋2袋分 9.10,000円 除草剤代や苗の状態見て追肥代 ひえ草の除草剤含まず10.5,000円 消毒代 稲の病気や予防11. 1,000円 混合油代 草刈り 田の畔や周辺の土手等 小計28,000円 ※稲刈りまでの費用12.1,000円 軽油代 コンバインでの稲刈り13.2,000円 ガソリン代 軽トラック燃料代14.1,000円 灯油代 籾乾燥機15.2,000円 電気代 籾の乾燥機運転16.14,000円 籾摺り代 家に籾すり機なく知人宅に持ち込んでいた17.1,400円 米袋代 30kg入り 7俵できとしたので14袋18. 5,000円 精米代 精米機なく農協等の機械使い黒米を白米に 14袋 小計28,000円 ※稲刈りまでの費用19.1.000円 租税 軽トラック税金 4000円を5反なのでで1反分として5で割る20. 8,000円 車検 軽トラック車検 2年8万円 1年分 4万円を5で割る21. 8,000円 任意保険 軽トラック 4万円を作付け5反分の1反なので5割る22. 5,000円 農具更新 鎌、鍬、馬鍬 電柵 他23 3,000円 消耗品 紐、オイル、爪、砥石、24.2,000円 衣料費他 アマカッパ、作業服、手袋、長靴 他25、4,000円 土地改良等 水路整備、あぜ道整備のセメントや砂 小計31,000円 経費約10万円 最低限(1反の最低経費)1反で7俵出来とすると 30kg袋が14袋14袋だけど精米で1袋分がぬかで飛んで消えるので13袋30kgを世間相場の9,000円位で売っていたので13袋×9,000で117,000 売り上げ高 117,000円税法上は自家消費米も売り上げ計上だけど現実には家で食べる分はお金が入ってこない一反分で2袋分 食べてしまう なので 13袋-2 11袋11×9,000円 約10万円が実際の売り上げ 売上10万円 経費10万円 利益なし 利益ないのではなく赤字です なぜなら人件費を反映していません また一千万円近い 総農機器具の原価償却費も反映していません人件費 反当たり 6クン~10人工 中間の8人工として 8人工×10,000円(日当) 80,000円 ○農機具の原価償却をみていない コンバイン、トラクター 田植え機、 乾燥機、動噴、草刈り機、軽トラック、低温貯蔵庫 他 税法上の原価償却でなく耐用年数を10年として定額償却とすると 固定資産農機具総計800万円として定額なので 800万÷10年 年80万円 田舎の作付け面積が平均5反なので 80万÷5 反当たり 160,000円 160,000円 続く