RECORDS OF PLEASURE

2006/11/21(火)22:56

THE BEATLES

Music(1914)

 ビートルズ待望の新作?!『LOVE』を買いました。  単純に収録曲だけチェックすると、また新手のベスト盤かと思っちゃいますが、全然違いました。  『サルティン・バンコ』や『キダム』で有名なシルク・ドゥ・ソレイユというサーカス団による、ビートルズソングを使った新しい舞台のサントラだそうです。  中身は、既存のビートルズマテリアルのリミックス&サウンドコラージュで、ソレを行ったのが、ジョージ・マーティンとその息子。  いくつかの曲を合体させたり、メドレーっぽく続けたり、曲の断片を効果音的に使ってつないだりしながら、アルバム全体の流れを作ってる感じ。  なので、トータルコンセプトこそないものの、アルバムを通しての印象は、フーの『TOMMY』、ピンク・フロイドの『THE WALL』、ジェネシスの『幻惑のブロードウェイ』みたいでした。  で、個々のコラージュ具合をいちいち挙げていったらキリがないんですが、例えば、「A HARD DAY'S NIGHT」のジャーンの後「THE END」のドラムに導かれて「GET BACK」が始まるとか、「TOMORROW NEVER KNOWS」のリズムパターンを用いて「WITHIN YOU WITHOUT YOU」をやってるとか、そーゆー試みが満載。  「HEY JUDE」の後半の「Na~Na~Na~」が完全にフェイドアウトする前にカウントが入って、「SGT.PEPPER'S…」のリプリーズになだれ込むのとか、けっこうアリだなぁと思いました。  そんな内容だから、ビートルズをよく聴いてる人ほどおもしろいアルバムと言えるでしょうね。  繰り返して聴くたびに、まだまだいろんな発見がありそうです。

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