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カテゴリ:自然・天候・森羅万象
![]() その昔,鹿児島県北部の紫尾山系は薩摩寒蘭の宝庫だった。 山師の話によると,この時期山にはいると蘭の芳しい香りが満ちあふれていたという。 ところがブームが訪れ,愛好家ばかりでなく一般人までもが山に分け入り,今では自然界には存在しない貴重な植物になってしまった。 我が家にも祖父が採集した数鉢が生き延びているが,植物の栽培にまったく疎い小生はこの貴重な植物を枯らしてしまう可能性が大いにある。 再び山に戻して元気に育って欲しいが,戻すのと同時に誘拐されてしまうのだろう。 種類によってはまったく黒いシミがない花を付けるものもあるが,我が家のそれは何処にでもある「くだ蘭」と言われるようなものだ。 それでも,見つけた人間は発見場所が個人所有の山林内であろうが,何処であろうがかまわないのだ。 この寒蘭にしろエビネ蘭その他諸々の山野草を自然に帰してやりたいものだ。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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