多系統萎縮症の介護日記

2006/02/10(金)16:06

バルンカテーテル

介護(179)

昨日は尿バルンカテーテル、栄養チューブ、気管カニューレの交換日でした。今日はバルンカテーテルの紹介をします。 写真は昨日抜いたバルンカテーテルです。全長は45cm、太さは18Fr(フレンチ)で約6mmです。先端から約10cmの部分が白く変色していますが、この部分が体の中に入っていた部分です。「ウ」のバルンが膀胱内にあって抜け止めになっています。先端の側面に穴が開いていますが、そこから尿が管の中に入ります。「イ」の部分で尿バッグのチューブに接続します。 バルンカテーテルは2週間ごとに交換します。緊急時は私も交換します。昨年も交換したことがあります。 交換手順は次のとおりです。 1.接続部の下に洗面器を置いて、尿バッグチューブとの接続を外します。 2.「ア」にシリンジを挿入して引きます。10ccほど液体が引けます。これで「ウ」のバルンが縮みます。 3.ゆっくり抜きます。あまり苦痛は無いようです。 4.尿道口を消毒します。アルコールは刺激になるので使いません。 5.新しいバルンカテーテルを取り出し、キシロカインゼリーを塗ります。 6.尿道口から挿入しますが、女性の場合はすぐ近くに膣がありますので間違わないようにしなければなりません。この時が一番緊張します。挿入時の苦痛はあまり無いようです。 7.10cmほど入れたら、「ア」から蒸留水10ccを注入します。「ウ」のバルンが膨らみます。 8.バルンが膀胱内にあることを確認するために、カテーテルを少し前後に動かして、動くことを確認します。 9.以後は膀胱洗浄の作業をします。 作業のあと、尿袋に尿が溜まるまではどきどきです。もし尿が溜まらなかったら膣の方に挿入したことになるからです。男性の場合はこんな心配はないと思いますが、この太さの管を入れるのはつらかろうと思います。

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