多系統萎縮症の介護日記

2010/03/17(水)05:04

医療的ケアが必要な方へのヘルパー技術研修

宝塚市障害者自立生活支援センターが主催の「医療的ケアが必要な方へのヘルパー技術研修」に参加しました。宝塚市では公の機関が開催する初めての”技術講習を伴った”研修会です。当初30人の予定が40人近く参加して下さいましたので大成功だったと思います。 一昨年から昨年にかけて、自宅での「たん吸引体験教室」を開催しましたが、妻の入院で途中で中止せざるをえませんでした。個人主催の危うさを実感しましたので、なんとか大きな組織や団体での開催を!と強く望んでいました。 一方、障害者自立生活支援センターでは、病院から在宅へ移ってくる若い人たちの相談に乗っています。”たん吸引をしてくれるヘルパーがいない”という問題では私と同じような思いをされていたのです。 昨年の春にセンターのNさんとお会いする機会があって、この問題を相談したところ、センターでやりましょうと言ってくれました。そして本日ついにそれが実現したのです。 当日は私の長年の夢が実現したので感無量でした。最初に30分ほど在宅療養の様子や自分の思いなどをお話しましたが、途中で熱いものが込み上げて来て言葉に詰まってしまいました。 赤ちゃんの時から20年介護されているお母さんのお話のあと、看護師さんのお話があって吸引の実技の講習となりました。 実技の練習では4つの練習機材が用意されました。うちのQちゃん人形も使ってもらいました。あとの3つはペットボトル人形です。1つはあったのですが、後2つを急遽作りました。 今までより改良を加えて、肺側の模擬痰が入れ易いようにL字型のパイプを取り付けました。 これと吸引器と教科書として、DVD「たんの吸引を安全に行うために」があれば、事業所単独でも研修会ができます。よろしければ事業所にひとついかがですかとお伝えした所、1ヶ所の事業所から製作依頼がありました。神戸の事業所からも1体受注済みなのでこれで2体の注文です。使ってもらうことが大事なので利益を上げるつもりは全くありません。材料実費だけ(800円程度)のつもりです。 事業所でもヘルパーさんが練習できる環境を作っていただければヘルパーさんの不安軽減にも役立ちます。今後も機会があれば宣伝して行くつもりです。

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