2021/09/05(日)13:36
遠投ウキ作り(その2)
今回はボデー作りに入ります。
ボデーの素材はウレタン発砲の丸棒で、原材は20mm×1000mmあって、中心は直径2mmの中空になっています。色は赤、黄、緑、オレンジがあるが、今回は緑と赤しか在庫がありませんでした。
オークションや通販では手に入らず、静岡県のごく限られた地域で売られているらしいが、私は伊豆の国市にある「原田釣具店」から購入しています。
素材は極めて柔らかく簡単に曲がってしまうので、中に芯材を入れないとクタクタで使い物になりません。
今回のウキは10号なので、発泡材の長さは210mmとし、単色では味気ないのでアクセントに違う色を組み合わせることにしたので、下側を130mm、アクセント20mm、上側60mmでカットしました。
ちなみに過去の経験では、この素材は1号あたり2cmなので、12号は24cm、15号は30cmの長さの目安が良いようです。
発泡材の接着にはセメダイン社の「工作用速乾クリア」を使います。
接着部が硬くならずゴム状になるため発泡剤となじむためなのです。
芯材のカーボン棒を利用して焼き鳥の串刺しのように貼り合わせるが、素材が中空なので作業は簡単です。
次の作業は羽根を取り付けるパイプの工作。夜釣り用のLEDライトを収納する場所でもあります。
部材には直径7mmの「パールトップ」を使います。
長さは60mmで下部に6mmほどの木栓を接着し、パイプ内に海水が入らないように密閉します。
その栓に3mmの穴をあけます。
前回作った芯にこの部材をエポキシで接着します。
その際、芯と部材が一直線になっていることが重要で、後に上側のパイプに羽根を付けた時にセンターが狂ってしまい飛行姿勢が悪くなって飛ばなくなります。
続いてボデーの成型をします。
バーナーで熱した4mmのアルミ棒を胴体上側から35mmほど入れて、パール管が入るように5mmほどに穴を広げます。
判りづらいですが、アルミ棒の35mmの所に傷がついています。
熱で、4mm棒でも直径が6mm位に広がってしまいます。
芯と胴体が一体となった様子です。(これは仮に通したものです。)
次はボデーの成型です。
成型にはアイロンを用意します。
アイロンの温度は、温度調整がついている場合は「最低」で使います。
上側は下の写真のようにマスキングテープで保護し、5mmほどを斜めにザックリ(適当でOK)切り取ります。
そこに軽くアイロンを当てると下のようになります。
ベタっと当ててはいけません。軽~くサッ、サッっと触れるだけで滑らかになります。
下側もこのように極めてザックリと削ります。
アイロンを当てるとこうなります。
アイロンは同じところを何回も往復しないで、軽く当ててサッ、サッっと動かすのがコツです。
これでボデーの成型が終了しました。
羽根の取り付け、総合仕上げは次回にします。