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2002.11.08
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高橋秀実著・草思社

 統一教会・オウム問題・原発・沖縄米軍基地・・。メディアでとりあげられ、『推進派=悪』対『賛成派=国民の声=善』という対立の構図で説明されることが多い、これらの問題。著者が実際(だいたいがほとぼりをさめたころに)現場に足を運んで、話を聞いてみると・・。「反対だけど賛成」「賛成だけど反対」。どこにも「国民の声」はない!! ということに気が付きます。じゃあ、いったいそれらの問題はなんだったの。。? 私たちがいかに本当のことを知らずにいるかということ、ある論調が出てくるとこぞってそれを支持する愚かさ、といったことを考えさせられました。

 例えばオウムの上九一色村。迷惑を受けていた住民というのは、サティアンのすぐそばの家くらい。ひろーい村なので近所といっても相当離れているそうです。そこで反対しているのは共産党員の人だけ。孤独な戦いをしていたらしいこと。
 諫早湾の問題。かなり前から干潟の浄化作用というのはなくなっていたこと。すすめても困る、とめられても困る、というにっちもさっちもいかない状態。ノリの不作というのは育て方とタイミングの問題であって、諫早湾を閉じたせいとはいえない、らしい。
 米軍基地。基地内の土地を所有している人など、これによって利益を得ている人々は多い。でも、そういう人たちにとっても反対派はありがたい。適度に反対の声があがることで、補償額が上がる。この構図は若狭湾の原発についても同じ。ある程度反対することで、安全性が維持される、と、賛成する人たちも歓迎する。

 わかりやすいから、反対と賛成と、両方の声をとりあげて(それぞれの意見を言ってくれる人をつかまえて)説明するテレビや新聞。それを見る私たちも、あたかも両方が存在するかのように錯覚してしまいます。それでわかったような気になる。でもホントノホントは違うんだなあ。よーく考えたらわかることなんだけど。今の報道というのは手抜きをしているってこと?

 それでもあたかも国民の声が存在するかのようにふるまうことは、大切なことのようです。新聞は、「建前」のメディアだってこと。理解したうえで、「そうとは言い切れないよ」という部分があることを、覚えていたいと思います。





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Last updated  2002.12.02 23:20:26


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