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カテゴリ:読書
★★★★★
まず、タイトルがよいと思う。 カバーの絵からも人がバトンに例えられていることが瞬時にわかる。 ピアノのこと特に合唱コンクールのことが詳細に書かれているのは、 作者が中学校の教師だった経験もあるのだろう。 伴奏者同士のつながりをもたせるにはもってこいだと思う。 最後に森宮さんに視点が変わるのもよかった。 優子ちゃん、森宮さんの双方の思いを知ることができ納得感がある。 好きな言葉がたくさん出てきた。 残していきたいので引用していく。 楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ。 友達は、またできる。だけど、私と血のつながった、赤ん坊だった私を抱いてくれた父親を手にいてることは、二度とできない。 もう会えなくたって、まだまだ私は生きてるんだから。生きてれば、優子ちゃんの幸せだって寝返るし、こっそり応援もできるんだよ。 曇った心地のままでも、ピアノは音を奏でてくれる。沈んだ気持ちだろうが、鍵盤を押せば正しいメロディを紡いでくれる。 自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?未来が倍になるなら絶対にしたいだろう。 自分のために生きるって難しいよな。何をしたら自分が満たされるかさえわからないんだから。金や勉強や仕事や恋や、どれも正解のようで、どれもどこか違う。でもさ、優子ちゃんが笑顔をみせてくれるだけで、こうやって育っていく姿を見るだけで、十分だって思える。これが俺の手にしたかったものなんだって。たくだんメモしたい。取っておきたい言葉があった。 僕は、この本を読んで家族の中で大切なのは食を共にするということだ。 トンカツ、ゼリー、餃子、サンドイッチなどたくさんの料理が出てくる。 家族って食を共にすることがいちばん大切なような気がした。 それが子どもが成長したときに思い出になるのかもしれないと感じた。 僕は、週末餃子を作ろうと思う。 一人じゃなく子どもと一緒だけど・・・・・・。 そして、バトンは渡された (文春文庫) [ 瀬尾 まいこ ] そして、バトンは渡された【電子書籍】[ 瀬尾まいこ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.15 00:00:09
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