カテゴリ:読書
通勤時(帰り専用)にぼちぼち読んでいる指輪物語、現在「2つの塔」の下。スメアゴルを馴らし死者の沼地を横断中。
この指輪物語、何度も読んでいるし、ここにも何度も書いている。繰り返しになるのかもしれないけれど、読む度に新鮮な感動があるので、その度に書いちゃうのだなこれが。 やっぱり面白いものは面白い。 指輪、文体がちょっと読みづらい部分はあるかもしれないし、ファンタジーなだけあって読む方もちゃんと中つ国住人の気分にならないと、うまく物語世界に入り込めないというのもあるかもしれない。要するに読者を選ぶ傾向があるように思える。すぐ下の弟や父は駄目だったみたい。 しかしこの神話世界、言葉の1つ1つに重みがあるというか、言霊を非常に大切にしているというか、そんな雰囲気があちこちで感じられる。サウロンやナズグルの名前を口に出すのさえ憚るとか、エルフの声、サルマンの声、声や言葉には力があって、人を支配したり動かしたり、あるいはオークを退散せしめたり、声だけでかなりの武器になっているし、言葉の力は現代の俗世間よりも何倍も何十倍も強力。そんな世界がまた魅力的。 味方も敵も、ある意味純粋で、権謀術数とか心理戦とか、そういう世界からも無縁であったりするのかもしれない。口に出した言葉で、行動は制約されるし人々はその言葉で運命を決めていく。これだけ純粋な世界に憧憬めいたものを感じてしまう私は、やはり疲れているのか。 これからフロドとサムはどんどん追い詰められていくし、ミナス・ティリスでの戦いを前にして、アラゴルンは王の威厳をどんどん身につけていき、遅れてきた主要メンバー、ファラミアの威風堂々とした様(映画とはまるで違うw)は、上空に広がる闇の中でまさに希望の光として捉えられるわけだし、とにかく物語はクライマックスに向かって加速中。章立ての関係で、時系列が若干ずれてはいるけれど、「2つの塔」の展開は、その点でもうまくできていると思う。とにかく、引き込まれる。 今はだから指輪物語を電車内で開くのが、すごく楽しい。これが「王の帰還」入ってくると、終わりを感じて寂しくなるんだけれど。(´・ω・`) いつのまにやら愛読書になってしまった指輪物語。でもこの出逢いは私の人生の中でも最良のものの1つ。私の残された人生(長いか短いかは全くわからないけれど)、この本は必ず側にあるんだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.18 01:08:14
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