|
テーマ:今日のワイン(6265)
カテゴリ:エッセイ
不思議と、何度も同じ夢を見ることがある。
この夢もそのひとつだ。なんということのない夢だが、あまりに何度も繰り返し見るので、記録に留めてておくことにした。どなたか夢分析してください。 私は新居に入居していた。 そこは郊外、というかかなりの田舎で、近郊でいえば奥多摩ぐらいのイメージだ。私が入手した住居は、年数を経た平屋で、縦に細長い形状をしている。家屋は小川に沿うように建てられており、下流に向かって、土地が少し低くなっている。盛り土等を施していないので、家の中は、部屋と部屋の間に段差のあるところがある。 部屋はすべて畳張りの和室で、襖で仕切られている。これらが一直線に並んでいる。 玄関は小川の上流側にあり、玄関をくぐるとまず10畳ぐらいの大きめの部屋がある。襖を開ければ、ほぼ同じ広さの和室に連なっている。 普段、私はおもにこの2部屋で生活をしている。その次の部屋には時代ものの箪笥や骨とう品のような家具などが多く置かれ、天井には額がいくつかかかっている。 そこから先も襖を開けるとさらに部屋が連なっているが、その幅はだんだんと狭くなる。部屋数は全部で7部屋ぐらいだろうか。一部の部屋と部屋の間には段差があって一段ずつ低くなっている。なので、襖を全開にしても、先の方まで見渡せない。逆に奥の方の部屋から見上げると、段々畑のような配置になっている。玄関から向かって左側に、縁側のような長い廊下があり、正面から襖を開けていかずとも、それぞれの部屋に入ることができる。4部屋目以降の部屋は狭小で寒々しく、ほとんど使われていないようである。一番奥手の部屋には勝手口があり、外から出入りできるようになっている。 家はこんもりした緩い丘陵の傾斜地に建っている。 川の下流側、傾斜を下りきったところには鉄道の駅がある。寂れた駅だが、人気がないわけではない。とはいえ、商店の類は一切ない。 駅から舗装されていない林道に沿って緩い坂を上っていくと、そこには何軒かの豪邸がある。それらの家の玄関は非常に豪華なつくりで、戸建てというよりは旅館のようである。 ただし、どの家も庭や縁側が通りに接しており、林道を歩いていくと、洗濯物を干したりしている住人の姿が丸見えである。毎回、なにやら申し訳ないような気持ちで通り抜けている。 これらの家々を過ぎると、我が家の勝手口が見えてくる。 玄関の裏側から見た我が家は、他の家々とは比べ物にならないほどみすぼらしい。おまけに勝手口の前には、前の住人が捨てたと思われる産廃ゴミが積み上げられている。 ゴミの山の隣では、トタン板を自動で洗浄する機械?が騒々しく稼働している。しかも、洗浄されているトタンは錆が浮きながらも、極彩色にペイントされたものばかりで、それらがベルトコンベアーに乗って、不快な音を立てながら、ぐるぐると回る姿は、なにやら嘔吐感すら催すものである。 勝手口のドアは木製で、素人がDIYで作ったかのような粗末なものだ。そもそもドアが小さくて、身をよじらねば中に入れない。 やっとの思いで宅内に入ると、じめっとした、薄暗い土間のような小さなスペースがあり、ほんの少しかび臭い畳張りの部屋に続いている。これがすなわち、玄関から入って一番奥の和室だ。襖を開けて何部屋か進んでいけば、玄関側に出るのだが、勝手口に近い部屋は、総じて薄暗く、じんめりとしており、日ごろ、寝食をするにはふさわしくないと改めて感じさせるものだった。 この家で好ましい点をひとつ挙げるとすれば、玄関から向かって左側に伸びている廊下が縁側のようになっていて、小川や里山など、外の景色がよく見えることだ。きっと、秋には虫の鳴き声が心地よく、月見もできそうだ。 一方で、なんとかしたいのは、勝手口側の部屋の使い勝手の悪さと、そこに積まれた産廃ゴミだ。せっかくの縁側があるのに、夜間は奥の部屋にまで行こうという気にすらならない。 なんとかしなければと毎回思いを巡らせるところで目が覚める。 不思議なことに、ここ数年で10回近く、このような夢を見ている。 私がこれまで住んだことのある家は、千歳烏山の実家と、三軒茶屋の自宅。栃木や鈴鹿の寮やアパートにも住んでいたこともあるが、夢に出てくるようなところに住んだ経験は全くない。 とはいえ、襖で仕切られた畳敷きの家はテレビの紀行ものなどで見かけるものだし、私が時々訪問する古民家のようでもある。または、いつかどこかで宿泊した旅館の印象が私の潜在意識の中に残っているのかもしれない。 もうひとつ、思い当たるのは、寝室の隣にある熱帯魚の水槽だ。 この日も暑かったので、寝室のドアを開けて寝ていた。水槽のポンプの作動音と水の流れの音が、知らずとこのような夢に誘うのかもしれない。水の流れが小川を想起させるだけなら歓迎なのだが、も、産廃物や不快な機械は勘弁してほしい。いや、もしかしたら、トタンの機械の不快な騒音は、ワインセラーのコンプレッサーの動作音が悪さをしているのかもしれない、などと思ったりもする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026年07月23日 14時46分27秒
コメント(0) | コメントを書く
[エッセイ] カテゴリの最新記事
|
|