クロ・デ・セント・アンヌ・ナボナ・ヴィンヤードPN 10(ミルトンヴィンヤード)
ニュージーランドで初めて公的有機認証を受けたオーガニックワインのパイオニア だそうです。 1984年、ミルトン・ヴィンヤーズはジェームスとアニーのミルトン夫妻によって、 ギズボーンに設立されました。 2人はフランスとドイツでワイン造りの修業を積み、そこでルドルフ・シュタイナーの 「バイオダイナミックス理論」に出会い、帰国後ワイナリーの立ち上げと 同時にこの理論に則ったオーガニックのワイン造りを始めました。ワイナリーをスタートさせて最初の5年で、彼らはシュナン・ブランと遅摘みの リースリングから造るワインで、 誰もが認めるニュージーランドのリーダー的存在となりました。 また1989年にはニュージーランドのワイナリーとしては初めてオーガニックの 公的認証を受けています。創立25年を迎えた現在、彼らは4ヶ所の畑から年間10,000ケース のワインを造っています。 特にトップレンジの「クロ・セント・アンヌ」のぶどうが造られる ナボテヴィンヤードはギズボーンの街を望む急斜面にあり、 その位置関係から「世界で最も早く陽の光を浴びるぶどう畑」と言われています。殺虫剤や除草剤は一切使用せず、肥料もぶどうの搾りかすや枯葉、牛糞などを使った手作りのものを使用、 こうして造られるワインの中でも、特にシュナン・ブランは常にニュージーランドでもトップの評価を 受けている極めて秀逸なものです。 またシャルドネもクロ・セント・アンヌの2005年がパーカーポイント94点、オポウ・ヴィンヤードの 2006年が同93点を獲得するなど、 実力の高さを示しています。 この畑はミルトンのトップレンジの畑から生まれるワインだそうです。栓はニュージーワインには珍しくスクリューでなくコルク。グラスに注ぐと、思いのほか淡い色調のルビーで、すでにオレンジ色がかかっています。香りは大人しめながら、赤系果実のリキュールや紅茶、オレンジピール、シナモンなどが感じられます。前エントリーのマニヤンとは裏腹に、田崎29オンスでは篭った感じになり不完全燃焼、ラ・マルヌに注ぐと香りがよく開きます。口に含むと淡めの色調と高いアルコール度から想像できるとおりの、繊細にして芯のある味わいで、新世界系ピノによく見られるような強さはない代わりに、飲み進むと思いのほか酔いが回ります。パカレをもっとマッチョにしたようなイメージでしょうか。ブラインドではなかなかNZと思い至らないかもしれません。悪くないワインですが、リピートするまでには至りませんかね。★★★