BMW 三菱カーボン

北米で炭素繊維を生産する

BMWとSGLの合弁会社SGL Automotive Carbon Fibersに

プレカーサーを供給する三菱レイヨンですが



最終顧客となる自動車メーカーなどとの接点強化のために

ドイツの三菱化学ヨーロッパの社内に

駐在員事務所を開設しました

従来の欧州販売は

米国の炭素繊維製造子会社グラフィルの英国事務所が担当してきましたが

体制を強化したようです


いよいよ本格的かな？


カーボンと言えば

プレカーサーとかプリプレグシート、1Kカーボンなどがありますが

プレカーサーとは

炭素繊維の原料となる繊維です



プレカーサーから作られた炭素繊維に樹脂をがん浸させたシート状の材料が

プリプレグシート・・・・・・

UDプリプレグとかクロスプリプレグなどがあり

UDプリプレグの

UDは、Uni-DirectionとかUni-Directionalっだったかな？



炭素繊維を単一方向に引きそろえ、樹脂をがん浸させたシートで

プリプレグと呼んでる工場もあったかと思います

繊維の方向は高強度ですが

直角方向には母材（マトリックス）の樹脂しか力を受けるものが無いので

繊維方向を変えながら何層にも重ねて積層します

なので

繊維方向を変えながら何層にも重ねて積層するので

積層の技術はいるけど、複雑な形状にも積層しやすいかと思います



クロスプリプレグは

炭素繊維をカーボンクロス（平織、綾織、朱子織など）にして

樹脂でがん浸させたシートで

化粧カーボンとも呼ばれてたと思います

織物なので、複雑な形状に積層しにくく

強度を出すためには、繊維と繊維の密着性が重要ですが

クロスプリプレグだけの積層だと繊維の交点が厚くなり、凹凸が多くなるので

成形物の強度を安定させることが難しく

UDプリプレグで積層ができる工場は

再加工に際してひび割れなどの防止と意匠性の向上を目的として

表面に使用してたと思います

1Kカーボンとか3Kカーボンというのは

1Kカーボンがフィラメント数1000本、3Kカーボンはフィラメント数3000本で

ちなみに

カーボンクロスは

安全保障貿易管理上、輸出貿易管理令別表第一の1項から15項までに該当する

戦略物資なので

経済産業省の輸出許可が必要だったと思うよ



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