○米下院・ドイツに売春合法見直しを求める
■Jeannette Angell, [about Callgarl]A revealing, unflinching, memoir of a university professor by day and callgirl by night At the age of thirty-four, adjunct professor Jeannette Angell discovered that her boyfriend had not only dumped her but had also taken off with all of her money. Left with crushing debt, Jeannette did what any desperate person would do -- she looked for work.・・・・ ■佐野眞一(SANO-SHINICHI)[東電OL殺人事件]以前から読まなければと思いながら放置していた。OLのキャリア組みからの脱落、娼婦の二重生活の選択のはてに渋谷・の円山町に住処を得る。彼女の下に最後の訪問者、ネパール人の青年に嫌疑が掛かる。「冤罪」である。著者は、OL娼婦の執拗な心理の探求者になる。同時にネパールをも訪れ青年の「背景」を探り出す。小説的な思い入れも濃厚だが、かれの流儀なのだ。仕方がない。付き合うしかない。嫌ならやめろ、なのだ。「問答無用」。あっは。Aha. ■売春の合法化は世界的な傾向か? ドイツの売春の「合法性」について、米国の下院がクレームをつけているという記事だ。なんことなく見逃すところだったが、おおきな問題が潜む以前からの「関心事」でもある。足立区の主婦売春の佐野眞一のルポにも興味をもっていた。「軽薄な風潮」のなかで、真摯な眼差しが遠ざけられている。本当のことは白い白昼の闇の中。白昼の通り魔(?)西欧の「合法化」。東欧の「人身売買・非合法」。イスラーム・アフリカの実態不明。アジアは「無法地帯化」なのだ。「・・・」これらが貧困と結びついた事象であることは論をまたない。が他方で「非合法化」が、事実の隠蔽から「闇のマーケット」を生成し、より悲惨状態をつくりだすことは、『CALLGALL』の実体験をもつ著者も強調している。この米国下院の「クレーム」はなにか?米国の「保守」の本質を示すものだ。稚拙な「正義感」の表出ってやつだ。これはあの「KKK」と本質的に同じことなのだ。いつもながら思うのは、アメリカという国の不思議さだ。pureな精神が「温存」されている。100年前の思想風土が厳然としてあるのだ。「連邦制度」というもの「ユナイテッド」というもののもつ、「おらが国意識」なのだ。日本で言えば、「藩意識」だ。思わず、嗤ってしまう。微笑みの笑いでなく、嗤いであるのはその現実があまりにも露骨であるからだ。露骨とは、「州法」などの存在だ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 米国下院・米国の「州制度」のなかにある健全な、pureな、保守体質。それは、アナクロニズム的様相すら漂う。 ■ドイツは売春合法見直しを-米下院 ■米下院外交委の国際人権小委員会の公聴会の冒頭、あいさつするスミス委員長(右)。同氏はW杯開催国のドイツで売春目的の人身売買が増加していることに懸念を表明。売春合法化政策に対して見直しを求めた(14日)(時事通信社)13時54分更新