|
テーマ:ミステリはお好き?(1580)
カテゴリ:外国人作家
『殺人を一パイント A PINT OF MURDER』(1980)東京創元社
大好きなアギーおばが食中毒で死んでしまった。原因はお手製の瓶詰めインゲン。事故のようなものと医師は言うが、ジェネットには納得いかない。八十七歳とは思えないほど矍鑠としていたおばさんである。それに、食べ物に対する気のつかいようといったらなかった・・・。 小さいときから亡くなったおばさんのことを間近で見てきたジェネットは、彼女の死を不審に思います。そのうえ死亡診断書を書いた医師までも頭を打って死んでしまった。事故死なんてますますありえない。ジェネットは地元の警察署長から騎馬警官隊への出動を頼むのです。 カナダ騎馬警官隊(RCMP)についてはこの本の文章から抜粋すると、「ブロンズ色に日焼けしたほっそりした体、姿勢がよく、顎は引き締まり、顔立ちが非常に整っていて、靴をはいていないときでも身長が六フィート四インチもある。派手な赤い上着と、わきに黄色い線の入った青い乗馬ズボンを身につけ、ぴかぴかのブーツをはいている」とあります。 ふぇー、格好いい。 というか190cmもあってブーツ履かれて馬上から見下ろされたら、ちびな私なんて首が折れちゃう!(笑)もちろん女性警官も大きいんでしょうねぇ(羨望) 一度、この目で本物の彼らを見てみたい! そういえば以前、衛星でもドラマ放映してましたね。 見逃しちゃったんだよなぁ。 どこの国にも騎馬警官隊はあるようですが、このRCMPやテキサス騎馬警官のようにものすごく能力を求められるものばかりなのでしょうか?RCMPで検索すると捜査や出動はかなり多岐にわたっているようです。 日本の騎馬警官隊って儀礼のときだけなのかなぁ。ん?それともあれは皇宮警察なのかしら?? すみません。無知で(汗) さて、主役の我がマドック・リース警部はといえば。 身長は規定の五フィート八インチを超える程度(ってことは173か4cmくらい?)で痩せていて、赤みがかった口ひげがまるで付け髭のようで、どこか職にあぶれた配管工見習いに見える。 髭をそっても「まあ裕福な親を持つ大望を抱いた若い詩人」(どんな喩え?)ということで、この騎馬警官のイメージからはちょっと外れるようです(笑) でも三十にもならないうちに警部となり、警官としての実績は大変なものという設定。 彼はその風貌どおり武力によって犯人を圧するのではなく、人々から情報を聞き出し、協力を求め、小さな事柄をも見逃さず、静かにそして確実に犯人への罠を仕掛けて捕まえるのです。 カナダ国籍のウェールズ人で、父親は勲爵士を授けられた有名な指揮者、母親は皇太后の前で歌を披露したこともある元歌手。兄はオペラ歌手で、妹はクラリネト奏者という家庭で育ったが音痴(笑) カナダではとても尊敬と人気のある仕事なのに、母親には「政府の調査関係の仕事」と言葉を濁されてしまいます(笑)なんつーか、変身しないスーパーマン?みたいだわ。 音楽一族の汚点のようなマドックですが、(もちろん家族には愛されてます)素敵な女性を妻にしたため、だんだんと待遇が良くなっているようです(笑) アリサ・クレイグは以前書いたように、シャーロット・マクラウドの別名です。 他に「ディタニー・ヘンビット」という女性が活躍するシリーズがありますが、どちらかというと私は「マドック・リース」のほうが好きかな?私はシャンディ教授についで、この「マドック・リース」シリーズがお気に入りです。 その他、マドック・リース警部シリーズ カッコは作品発表年、すべて東京創元社刊 『今宵は浮かれて MUEDER GOES MUMMING』(1981) 『呑めや歌えや A DISMAL THING TO DO』(1986) 『ブラスでトラブル TROUBLE IN THE BRASSES』(1989) 『昔むかしの物語 THE WRONG RITE』(1992) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月02日 09時47分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[外国人作家] カテゴリの最新記事
|
|