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テーマ:時代小説がダイスキ(438)
カテゴリ:時代小説
『鎌倉河岸捕物控』シリーズの感想をUP。
このシリーズは佐伯泰英さんの作品で、角川春樹事務所からハルキ文庫として『橘花の仇』から現在『銀のなえし』まで8冊出版されています。 『橘花の仇』 『政次、奔る』 『御金座破り』 『暴れ彦四郎』 『古町殺し』 『引札屋おもん』 『下駄貫の死』 『銀のなえし』 時代は寛政9年(1797)、代々金座を受け継ぐ後藤家の裏に、元後藤家の雇人で同じく代々岡っ引きをつとめている宗五郎の家がある。 「金座裏の宗五郎」として後藤家を初め、江戸開闢以来の古町町人たちから頼りにされいる。 それだけではなく二代目宗五郎が金座に盗賊を捕まえたところから、玉鋼に金を流し込んだ金流しの十手を金座から拝領し将軍家にもお目見えを許されている岡っ引き。 その宗五郎一家の捕物と、鎌倉河岸に住む人々を描いているお話。 鎌倉河岸裏のむじな長屋で生まれた幼馴染み、亮吉、彦四郎、政次。 おっちょこちょいだが、人好きがして明るい亮吉は宗五郎の下で手先として働いている。 彦四郎は身体の大きく力持ち。鎌倉河岸の綱定の船頭としても腕がいい。 政次は幼いときから頭が良く、若いながらも呉服屋松坂屋の手代となった。 それぞれ仕事は違っても今でも仲が良く暇を見つけては、同じ鎌倉河岸の酒屋豊島屋で酒と田楽をもらいながら会っている。 その豊島屋で、働く娘しほに3人は気がある。 しほは浪人の娘だが、日々の暮らしのために豊島屋で働き、その絵心で何かと宗五郎の探索を助けている。 この若い4人の成長と、宗五郎の捕物が絡み合ってお話は進んでいきます。 特に子供が居ない宗五郎の跡継として、政次が松坂屋の手代から金座裏の手先に変わったことで、若者4人の関係も少しずつ変化していくのです。 このあたりが、普通の捕物話と違って面白さを出してます。 すべて書きおろしですが、1巻ごとに大きな事件を縦糸に、こまごました捕物を横糸に展開されています。 一気に読んでしまいましたが、本当に続きが気になります。 角川春樹事務所にメールしようかと本気で思うほどです・・・。 このやきもきする気持ちを皆さまに分けてあげたいので(笑)とってもオススメします!(極悪) ところで、ちょっと疑問が・・・。 松坂屋のおえいさんって『政次、奔る』では息子の嫁のように読み取れるのですが、『下駄貫の死』では松六さんの奥さんとなってました。 あと、『橘花の仇』でしほを襲う侍、光村が城代家老になって従姉の仲人してます。 ・・・う~ん。 このシリーズをお読みになった方、この疑問に答えてくれないでしょうか?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月02日 10時04分07秒
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