|
テーマ:ミステリはお好き?(1579)
カテゴリ:外国人作家
パトリック・クェンティンの『悪女パズル』(扶桑社文庫)
![]() 大富豪ロレーヌの邸宅に招待された、離婚の危機を抱える三組の夫婦。仲直りをうながすロレーヌの意図とは裏腹に、屋敷には険悪な雰囲気がたちこめる。翌日、三人の妻の一人が、謎の突然死を遂げたのを皮切りに、一人、また一人と女たちは命を落としていく・・・。素人探偵ダルース夫妻は、影なき殺人者の正体を暴くことができるのか? 大富豪ロレーヌの家に招待された4組の夫婦。うち3組は離婚の危機を迎えていた。 ドロシーは魅力的な女性。その夫ビルは戦争で片足をなくし、国を離れている間にドロシーに財産を使い果たされたうえに浮気を繰り返され、怒り狂っている。 ジャネットは美人ではないものの、商才があり高級婦人服を経営し財をなしている。夫ラグーノ伯爵を詐欺師、泥棒と罵り離婚したがっている。 フルールと夫ワイコッフ医師は互いについて何も語らないもののよそよそしい態度をとり続けていた。 その他に屋敷の主で全米でも有名な大富豪のロレーヌ。その婚約者でカジノ経営をしているチャック。ロレーヌの異父兄ウォルターと婚約者ミミ。そしてダルース夫妻。 6組の男女が滞在するなか、次々と離婚を望む妻たちの命が狙われていく。 戦争に出ている間に妻、アイリスが有名な女優になってしまい、二人で静かな環境を求め、ロレーヌの屋敷に避難してきたダルース夫妻は不審な死の真相を探りはじめる。 実はなんとなく真相が見えていたのですが、読むのに時間がかかってしまいました(笑) 誰もが胡散臭く、怪しいのですよね(笑) それぞれにすねに傷があるし。目くらましが多い。 でも舞台や映像化に向いている作品ですね。どことなくゴージャスなんです。 しかし、「パズル」シリーズの真ん中の作品ということもあって、ダルース夫妻の以前の活躍が判らないのが難点。 他の作品も翻訳して欲しいものです。 さて、今はサンドラ・ダラスの『キルトとお茶と殺人と』(文藝春秋 文春文庫)を読みだしました。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月02日 09時42分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[外国人作家] カテゴリの最新記事
|
|