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テーマ:ミステリはお好き?(1594)
カテゴリ:外国人作家
マイクル・ベイデン&リンダ・ケニー『永遠の沈黙』(ハヤカワ文庫)
![]() ショッピングセンター建設予定地で見つかった無数の白骨死体。殺人か? 事故か? ブランドものに身を包んだ美人弁護士マニーと見た目は冴えないが超一流の検屍官ジェイクは、共に調査に乗りだした。最初はぎこちないコンビだったものの、お互いをよく知るうちに息も合いはじめる。だが、事件の鍵となる意外な事実を突きとめた時、何者かが彼らを襲った! パトリシア・コーンウェル&リンダ・フェアスタイン絶賛!の帯に買った本です。 考えてみれば、そりゃそうだろ、と思う本(笑) 田舎のショッピングセンターの建設予定地から複数の白骨遺体が見つかる。恩師で親友でもある地元検屍官ピートに呼ばれジェイクもその場に立ち会う。 遺留品から地元に昔あった精神病院の患者の一人であることがわかり、遺族から依頼を受けた弁護士マニーとジェイクは過去を調べることになったのだけれど・・・。 髪はもじゃもじゃ、着る服にこだわりはなくシワができていてもお構いなし。車はおんぼろオールズモービル。話すことは死体の話題な検屍官ジェイク。 食べるものを減らしてもつねにブランドものを見に着け、ショッピングが大好き。飼い犬プードルを可愛がり、愛車はポルシェ。ファッションのためなら髪の色だって変えてしまう女弁護士マニー。 まったく正反対の二人ですが、ただ共通するのは真実を見つけることと正義を貫くこと。 そんな二人がタッグを組んで乗り出した事件ですが、犯人は彼らの先手先手をいき、遺体を隠したり、証拠を隠滅したり、二人を殺そうとまでします。 発見された白骨遺体の謎、そして二人を襲う犯人には本当にぞっとしていまいますが、二人の恋愛がそれを少し緩和させてくれています。 そしてこの作者でもある、マイクル・ベイデン&リンダ・ケニーはこの二人のモデルでもあるのかもしれません。アメリカでも一流と呼ばれる検屍官と人権派弁護士だそうです。 抱きしめようとする彼のその手を見て「手は洗った?」って(笑) 検屍官の恋人を持った人じゃなければ出てこないセリフですものね! ベタベタしたロマンスでもなく、次々と起こる事件に引きずり込まれる本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月08日 00時19分44秒
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