056473 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

食べ頃わんこの楽しい日々

食べ頃わんこの楽しい日々

Quartett!

Quartett!


レビュー


この作品は、「Littiewitch」のFFDシステム
(FLOATING FLAME DIRECTOR)
の第二段の作品です。
このシステムは、簡単に言うと「漫画とAVGの合体」という感じでして
なんていうか、デジタルコミックを読んでいる感じになります。
漫画好きな人にはやりやすいんじゃないでしょうか。




シナリオは、「音楽と青春と」といった物語です。
名門音楽学校にスカウトされた主人公が、三人の少女とカルテットを組みコンクールを目指すといった内容。
「青臭い・ベタだ」と言われればそれまでなんですが、食べわんはこういうシナリオは好きです。
というか、結構エロゲでクラシック音楽を扱ってる作品って珍しいですね。
(むしろ、ほとんど無いんじゃ)
実は食べわん、映画の「サウンドオブミュージック」が大好きなんですが
なんか作品をやってる最中、それを思い出してしまいました。


ただ、確かにシナリオ自体は短めです。
まぁ、システム上しょうがないといえばそうなっちゃうんでしょうが。
それと、結構「勧善懲悪で一直線・王道シナリオ」な感じなので
そういうのが嫌いという方は厳しいかもしれません。
話もぶつ切りなところありますし。
ただ、大筋としてはそうですが「キャラクターを立てる」とかそういう点で見ると
結構いいレベルだと思います。
サブキャラがこれだけ立つということは、やっぱりレベルが高いなぁと。




音楽は、凄いです。
ちゃんと本物のカルテットを使っていたりするんで。
作品中、課題曲を練習する場面が何度かあるのですが
そこで流れる演奏も、最初の頃の演奏から徐々に上手くなっていったりと
結構こだわってます。
個人的に、凄いことだと思いますよ。これ。
BGMのクオリティに関しては相当高いです。
(食べわんはサントラを買っちゃいました)
作品が音楽をメインに据えているのもあり、印象的なものが多いです。
個人的には「咲き誇る季節」なんかは名曲だと思います。
(「春告げ草」も好き)




原画は大槍葦人さん。
この人の絵、個人的に大好きなんです。
こういうヨーロッパ舞台なのは非常に合っていると思います。
また、特筆すべき点として
CG枚数の多さがあげられます。
この作品は、普通のAVGの「一枚絵+立ち絵」というのと違い、
デジタルコミック風なので枚数的には半端じゃないです。
全部を合計すると、CG枚数は2000枚をオーバーしているらしいです。
半端じゃないですね。
さすがにこれで「長編を作れ」というのは無茶です。




システムは、最初から述べているようにFFDを使っています。
画期的ですね。
こういう作品の見せ方があるというのは食べわんも気付きませんでした。
物語を見せる方法としては、非常に画期的なものだと思います。
漫画が好きな食べわんは、わりとあっさり受け入れられましたし、
作品に入り込みやすかったです。
面白いシステムなんで、興味がある方は一度やってみるといいかも。


セーブ数はクイックセーブも入れて全部で80箇所。
充分です。
また、インターフェイスがグラフィックなのも面白いですね。
単純な文字の「セーブ・ロード」というのと違って。




キャラクターは、みんなキャラが立ってるなぁという印象。
主人公もちゃんとキャラが立ってるのが高ポイントです。
個人的にはシニーナさんとハンス君のコンビ、ユニさん辺りが好き。
シャルはシナリオでやられました。
あとは、クラリサ先生とリーナのイベントがもっとあれば……!!
という感じです。
っていうか、登場キャラがみんな凄い好きなので
ファンディスクとか出たらマジでやりたい。




この作品は、FFDシステムというのを
上手に使ってる印象があります。
また、それだけではなく「グラフィック・音楽・キャラクター」で
シナリオを盛り上げることができていると思います。
ボリュームもそれほどあるわけではないので
ちょっと時間があったら、やってみるとはまるかも。





BACK
  





© Rakuten Group, Inc.