2度目のボストン(4) デトロイト乗換50分
ボストンからの帰国便は、デトロイト乗り継ぎ。国際線へのトランジットにしてはわずか50分。そのため実際お土産を買う時間もラウンジで寛ぐ時間も無く、搭乗ゲートへと直行した。尤もデトロイトのトランジットに際しては何の期待もしていなかった。というのもデトロイトといえば、失業率が高く、アメリカで最も治安の悪い都市というイメージ。積極的にアメリカ渡航のゲートウェイにしたいとは思わなかった。そして降り立ったデトロイト。そこは他のハブ空港と何ら違わない空港の光景。搭乗券にそして発着ゲートの案内に成田行きのゲートを確認すると、それは遥か彼方の番号。見れば真っ直ぐに伸びる長ーいコンコース。既にそこがデトロイトなのか何処かは問題なく、足早に歩を進める。縮まってはいるが、なかなかに近づかない目的にゲート。それはあたかもマンハッタン島を縦に42nd, 41st, 40th, ...と、目的のストリートを目指し、1つ1つクリアしていくかのよう。 すると、頭上を走り抜ける赤い車両。見上げれば、すぐ上を何とレールが走り、長いコンコース上、真っ直ぐに伸びていた。その瞬間、"さすがはデトロイト!!"と思わず感嘆した。ターミナル間を走るシャトルトレインなら珍しくもないが、コンコース上ゲート間を結ぶシャトルを目にするのは初めて。それをアメリカの自動車産業の中心地デトロイトに見たのはまさにピッタリに思えたからだ。その名もEXPRESS TRAM。時間が許せば、これには乗りたかったなあと思う。きっと、これまで空港で見たことのない違った景色が見られだろうと想像。アメリカの自動車産業に打撃を加え、日本バッシングの象徴的都市でもあった筈のデトロイト。しかし多く目にする日本人に、そうは言っても自動車産業に日本の技術は欠かせないんだなあと感じた。そしてそこに思いきりの日本を見ると、搭乗ゲートもすぐそこ。足早に機内へと吸い込まれていったのだが、短い時間の中にもデトロイトを感じることが出来た。機会があればまたトランジットに使ってみたい。