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2016.01.03
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カテゴリ:美術
2015年の除夜(12月31日)
 今日は除夜――除夜とは除日[じょじつ]の夜の意であり、『広辞苑』によれば除日とは旧年を除く日のこと、つまり、一年間をこれで終りにする最後の一日という意味のようです。例年は除夜に投函する年賀状を、今年は一日早く出してしまったので、今日はコタツに入ってチビチビやりながら、改めて『唐詩選』を拾い読みしたことでした。この日一番心に沁みたのは、やはり有名な高適の「除夜の作」、またまた僕の戯訳で……
  旅館のともし火寒々と していて独り眠られず
  旅の悲しみわけもなく いよいよもって深くなる
  千里のかなたふるさとで 年越し祝う人を恋う
  白髪頭にまた一つ 歳を重ねる明日の朝
 すごくいいなぁ。旅先で除夜を迎えたこともなければ、誕生日に一つ歳をとる満年齢の世に育った僕ですが、高適の旅愁が胸を打ちます。もっとも岩波文庫版『唐詩選』によると、転句の「故郷今夜思千里」を「故郷は今夜千里を思わん」と読んで、故郷の人たちが遠く離れた自分を思っているだろうと解する説もあるそうです。それに従えば、「千里のかなたふるさとじゃ 思っているだろこの俺を」となりますが、転句とはいえ転じすぎているかも……。高適は盛唐の詩人、普通「こうせき」と読んでいますが、愛用する『中国学芸大事典』は「こうてき」で立項しています。それによれば、高適は渤海の人、磊落なる性格のためひどく落ちぶれてしまいますが、のち発奮して玄宗に見出され、ついには渤海侯にまで上りました。50歳で詩に志し、たちまち大詩人と称えられるようになったというのですから、詩魂を秘めた天才だったのでしょう。かつて李白・杜甫と邂逅、悲歌慷慨したとあります。当然、三人で痛飲したにちがいありません!?





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最終更新日  2016.01.03 16:34:24



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