カテゴリ:美術
もちろん先史の時代から、わが国はウルシの国でした。四柳嘉章氏によれば、福井県若狭町鳥浜貝塚では、縄文時代草創期におけるうるしの木の存在が確認され、北海道函館市垣ノ島B遺跡からは、縄文時代早期における赤色うるし塗り糸で髪を束ねた仰臥屈葬遺骨が発掘されています。 これらはカーボン14年代測定法によって、ほぼ一万年前のものと推定されていますから、中国最古の漆器出土遺跡とされてきた淅江省河姆渡遺跡より、2000年も古いことになります。 これによって、日本のウルシ文化は独自に発達したとする考え、つまり日本発生説が強まったように思われます。ところが、重要な出土品であった後者が、2002年、精査が行なわれる前に火事で燃えてしまいました。
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最終更新日
2016.11.16 15:06:55
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