カテゴリ:美術
シンポジウムのテーマはこの密陀絵屏風に決まり、鶴見大学の小池富雄さんが密陀絵の歴史的観点から、目白漆芸研究所の松本達弥さんが保存修理家としての立場から、僕が絵画史的視点から発表することになりました。 僕は漆工史学会に入っているというわけじゃありません。しかも漆工については、かつて華道史のシリーズに花の蒔絵デザインについて書いたエッセーと、『國華』の「根来塗特輯号」に前言「特輯に当たって」があるだけなのですが、近世絵画史をやっている館長ということで、依頼が来たのでしょう。 実をいうと、いま「K11111のブログ」にアップしているのは、この拙講レジメをバージョンアップしたものなのです。発表のあと、わざわざ駆けつけてくださった明治神宮宝物展示新施設開設準備室室長の黒田泰三さんにご意見を求めました。 「羯鼓催花」の隻は確かに光信様式だけれども、「紅葉賀」の隻は長信様式に近いという黒田さんのアトリビューションに、深く心を動かされたことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.11.24 15:28:17
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