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2017.01.04
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カテゴリ:美術

これが二行書きだったらどうでしょうか。行きつ戻りつしなければ、とても理解できるものではありません。行きつ戻りつしているうちに、何が何だか分からなくなってしまうでしょう。

もちろん王朝貴族は、二行書きでも瞬時に理解したことでしょう。しかし散し書きの方が、視覚的に、あるいは直感的に楽しむことができたにちがいありません。そして何よりも、それは漢詩の謹直な縦書きの伝統に比べて、美しく、やさしく、やわらかく、王朝貴族の美意識にかなう書法でした。

漢字の模倣から始まった我が国の書芸が、日本独自とも誇れる書の地平がここに拓かれたのです。それはやまとうたの完成でもありました。

しかしそれは、あまりにも可憐な花でした。やがてその花が造花になり、飾られ、因習的な型となりそうになったとき、また新しいムーブメントが起こったことをも、この特別展は教えてくれるのです。

 *この特別展は長きにわたり出光美術館の学芸員をおつとめになっていらっしゃる別府節子さんの企画するところにて、素晴らしい内容を誇るものでした。それに刺激を受けて、私見を長々と書き連ねてしまいましたが、どうぞお許しくださいませ。本当にありがとうございました。






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最終更新日  2017.01.04 09:39:17



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