カテゴリ:美術
かつてスペイン・マドリードのソフィア王妃芸術センターで見た光景を思い出すと、うらやましくてたまらない気持ちになります。30人位の小学生をピカソの傑作「ゲルニカ」の前に座らせて、学芸員と思われる若い女性が全員に聞こえる声で解説し、また生徒からの質問にも答えていたのです。 スペイン語なので内容はまったく分かりませんでしたし、「ゲルニカ」にもピカソにもまったく興味がなく、僕の方を見て、「チノ、チノ」と騒いでいる生徒もいましたが……。 静鑑派は入館者が少なくて、展示室が静かだと生まれやすくなります。かつて秋田県立近代美術館では、「岩合光昭 ネコの写真展」を開いて人気を集めました。 たくさんの入館者であふれ、みんなが「わぁ、カワイイ。でもウチの○○ちゃんの方がずっと可愛いわ~~」なんてやっていると、「うるさい! ネコの写真は静かに鑑賞すべきだ!!」なんていう人は絶対に現われないのです!?
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最終更新日
2017.01.12 06:00:10
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