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カテゴリ:美術
絵巻物のオリジンは「過去現在絵因果経」のような経絵にありました。もちろん、中国で生まれた様式であり、画面形式でした。これが我が国へ伝えられて、日本の絵巻物へと変身したのでした。 それは中国美術が日本化されて日本美術となるという、大きな潮流に棹差すものでした。しかし王朝文化の時代に入ると、もう日本独自の画面形式、あるいは様式画風といってもよいほどに、絵巻物はジャパナイゼーションが進みました。 それ以降、近代にいたるまで、絵巻物は日本人に愛され続けてきました。それはなぜなのでしょうか。私見では、日本の絵画が文学と、とくに物語や説話と分かちがたく結びついていたので、それを表現するのに絵巻物はとてもふさわしかったのだと思います。 物語や説話は、基本的に時間の経過とともにストーリーが展開していくものですから、横へ横へといくらでも続けることができる絵巻物は、とても相性がよかったにちがいありません。
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最終更新日
2017.03.30 00:32:41
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