ようこそ、ももちやん旅の部屋へ

2005/11/29(火)15:48

★「杉本博司 時間の終わり」を見に行く★

エンターテインメント(14)

 きょうは午前中、六本木ヒルズで仕事があった。終了後、次の予定までちょっと時間があったので、ヒルズの「森美術館」でかねてよりやっていて、ずっと見たいと思っていた「杉本博司 時間の終わり」に寄ってきた。  展望台とセットで1500円だった。財布の中に1500円しかなくてあせったけど・・・  「杉本博司」って私は最近評判を知ったんだけど、ブルータスなんかでも特集してて世界的にかなり注目のアーティストらしいの。写真家です。  いやいや、かなりおもしろかったです。1月9日までやってるので、もう一度行きたいくらい。1975年から2005年の彼の作品を展示していました。  最初の展示が「数学的形体」。(おそらく)数式を立体化した美しいフォルムの石膏像を写真したもの。光の当て方が絶妙なモノクロ作品がいくつもいくつも並んでいます。  「ジオラマ」。これが面白い。NYの自然史博物館にいったときに、書割の前に置かれた剥製が妙に白々しく見えたのが、片目をつぶってみると急にリアルになった。というわけで、写真に撮っちゃうとリアルになっちゃうんですよ。という作品。シロクマとかタカとかクジラみたいな動物が、人工的な背景をバックに写真に収まると、これがリアルなんですね。  「虚像も写真にしちゃうと実像になっちゃうよ」という・・・。原人、ネアンデルタール、クロマニヨンもいました。  「ポートレート」。これもびっくり写真です。いきなり昭和天皇のポートレートが登場です。肖像画を元に作られたリアルなろう人形を、さらに写真にとったものでしょう。これも「光」の当て方を研究しつくしたものとおもわれます。ものすごくリアルです。「もしこの写真が生きているように見えるなら、生きているということはどういうことか考え直さなくちゃいけない」みたいなコメントがついていて・・  さらに同じ構図で撮った世界中の海の水平線写真「海景」は、能舞台の周りに並ぶ幻想的な部屋もあり。  世界の劇場や野外シアターなどを撮影した「劇場」。「映画1本分」の時間露光させたもので、スクリーンが真っ白に浮かび上がる幻想的な写真。これがまた同じ構図でいろんな劇場が次から次へと・・・・  「建築」という作品は、様々な建築物を、「無限大の倍の焦点」で撮っている。つまりどれもこれもとんでもないピンボケ写真なんですね。モデルはみな、20世紀の代表的建築物であって、このピンボケがまた不思議な感覚です。  いずれの作品もモノクロで、「光」と「時間」がテーマでしょう。  どこにもない松林を撮影した写真とか・・・    能舞台では能の公演もあるらしい。なかなかおもしろかったのでありました。いやいや、1月までやってますので、ぜひ見てみてはどうでしょうか?  パンフは売り切れで増刷中。予約してきたかったのに、財布カラッポで何も買えませんでした。  ヒルズの展望台にうってる村上隆の様々なグッズも買いたかったなぁ~。村上隆モノポリーが欲しいよ~う!  ヒルズから下を見下ろすと見慣れない建物ができていました。ガラスの曲面が不思議なそこは、「国立新美術館」。2006年度開館予定だそうです。楽しみですね♪建物そのものがおもしろいですよ。  あと12月中には「横浜トリエンナーレ2005」という現代美術展に行きたいのです!横浜までいけるのか?天気のいいときがよさそうです。埠頭でやってるから。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る