長野県松本市 『上高地④ 穂高神社奥宮、明神池』
長野県松本市 『上高地③ 岳沢湿原』の続き。「穂高神社奥宮」明神池の池畔に鎮座する、穂高神社の奥宮。御祭神は穂高見神(ホタカミノカミ)。穂高見神は海神として知られる綿津見神(ワタツミノカミ)の御子神で、安曇族の祖神として奉斎され、日本アルプスの総鎮守として明神池の池畔に鎮座する。信濃国の歴史書である信府統記において、江戸時代中期に松本藩からも篤く崇敬されていたことが記されており、古くから鎮座していることが明らかとなっている。また、穂高見命がこの地に祀られていることから、上高地はかつて「神垣内」とも表記されていた。本宮は安曇野市に鎮座しており、嶺宮が奥穂高岳の頂上に鎮座している。10月8日に例祭(御船祭り)が行われている。上條嘉門次の碑。上條嘉門次はかつて上高地で杣、山の見廻り、猟師をやっていた人物で、山の案内人として有名になった人物。上高地を訪れた牧師、登山家で日本山岳会設立のきっかけを作った、ウォルター・ウェストンの山案内をしたことで名が知られるようになった。彼が30歳の時に明神池の池畔に建てた小屋は嘉門次小屋と呼ばれ、現在は山小屋・食事処となっている。「明神池」穂高神社の神域にある池。古くは「鏡池」と呼ばれていた。ひょうたん型の池で一之池と二之池に分かれており、広大な東側の池が一之池、少し小さめの西側の池が二之池となっている。かつては三之池もあったが自然災害により消滅。明神岳からの湧水が溜まってできた池で、常に伏流水が湧き出ているので冬であっても全面凍結しない。早朝には靄が出て光が差し込み、大変幻想的な景色となるそう。明神池一帯は神域となっており、拝観料が必要。拝観料は大人500円、小学生200円。明神一之池。水深は浅く水面は静かに澄んでいて、広大な池の一面は空と明神岳を写している。夏に訪れた時は辺りの緑が綺麗で、秋になると紅葉が美しく、四季折々で様々な姿を見せるようだ。10月8日になるとここで穂高神社の例祭である御船祭りが行われており、神官による祝詞と巫女による舞が奉納された後、龍頭鷁首の船が池を一周する。嶺宮遥拝所。穂高神社の嶺宮は標高3190mの奥穂高岳頂上に鎮座しており、直接参拝はかなり難しい為、明神池一之池に遥拝所が設けられている。明神岳。標高は2931m。古くから信仰の山とされた穂高岳の尊称とも言われ、穂高見神の御神体でもある。明神一之池に飛来してきた神の使い…アオサギ。明神二之池。一之池と比べると少し小さく、池の中には岩や小島が点在していて、まるで日本庭園のようになっている。明神池から下った場所に広がる湿原地帯。明神池より流れる清らかな湧水が綺麗だった。穂高神社奥宮、明神池から河童橋近くまで帰還。バスの時間まで少し余裕があったので、この周辺でしばらく過ごすことにした。河童橋。上高地のシンボル。河童橋から見た梓川の清流。梓川へと流れ込む清水川。全長が300mと短く、湧水が川となって流れている。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村