静岡県富士宮市 『音止の滝』
白糸の滝のすぐ近く、芝川に懸かる滝。白糸の滝と共に日本の滝百選の一つで、国の名勝、天然記念物に指定されている。落差は25m。伏流瀑が静かにさらさらと流れ落ちる白糸の滝とは対照的に、大きな滝壺に向かって豪快に水が流れ落ちる直瀑。水量豊富。水量が多めの時期は滝幅いっぱいに水が流れ落ちる。白糸の滝へ下りる階段の手前に展望台があり、そこから滝を一望できるようになっている。日本三大仇討ちの一つに数えられる曾我兄弟の仇討ちにまつわる伝承が残り、この滝の近くで曾我兄弟が密談をしていたところ、滝の轟音が響き「心ない滝だ」と呟くと突然滝の音が止まり、密談が終わると再び轟音が鳴り始めたという。おかげで曾我兄弟は仇討ちを果たすことができ、この伝承から「音止の滝」と呼ばれるようになった。滝の近くには曾我兄弟が密談をした場所と伝えられる隠れ岩や、討ち取られた工藤祐経の墓がある。落ち口近くから見た滝。日光に照らされきらきらと光る滝壺が綺麗だった。展望台。2023年(令和5年)に完成したもの。白糸の滝へと下りる階段のすぐ手前、土産店の隣にある。ここから滝を一望できる。滝の全景。冬に訪れたが水量は豊富で、太い水柱を立てながらドドドと轟音を鳴らし、水しぶきを大量に飛ばしながら豪快に水が流れ落ちていた。優美さを見せる白糸の滝とは対照的に、勇壮さを感じさせる。2011年(平成23年)に発生した静岡県東部自身の影響で、崖の一部が崩落しているとのことで、昔と姿が若干異なっている模様。落ち口から滝壺へ水が流れ落ちていく様子。滝の両脇を流れ落ちている小滝(伏流瀑)。滝壺。丸くて広く、水は澄んでいてとても綺麗。音止の滝と富士山のツーショット。曽我の隠れ岩。鎌倉時代に行われた富士の巻狩の際に、曾我兄弟(曾我祐成、曾我時致)がこの東側にあった工藤祐経の陣屋を偵察し、討ち入りの密議をした場所と伝えられる。この岩陰に隠れて兄弟が密議をしていたところ、滝の轟音がうるさすぎて声が掻き消されてしまい「心ない滝だ」と呟くと、兄弟の念が通じたのか滝の轟音が突然止まり、密談が終わると再び轟音を鳴らし始めたという。この伝承から、滝のことを「音止の滝」と呼ぶようになった。工藤祐経の墓。曾我兄弟に打ち取られた工藤祐経の墓。曽我の隠れ岩から少し東側(陣屋があった場所?)にあり、鳥居と祠が建てられている。この地で1193年(建久4年)に雷雨の中、工藤祐経が曾我兄弟に討ち入られ最期を遂げたと伝えられている。なお、仇討ちを成し遂げた曾我祐成はその直後に仁田忠常に斬殺され、曾我時致は捕らえられて翌日に処刑された。この地から東南約1km離れた場所には、源頼朝の命によって曾我兄弟の慰霊の為に建てられた曽我八幡宮がある。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村