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カテゴリ:愛媛県
全国に1万社近くある、三島神社と山祇神社(大山祇神社)の総本社。今治市北部の瀬戸内海に浮かぶ大三島の西岸、神体山とする鷲ヶ頭山の麓に鎮座する。本殿や拝殿などは国の重要文化財に指定されており、また、国宝館に展示されている甲冑や刀剣は国宝に指定されている。
御祭神は大山積神(オオヤマツミノカミ)。天照大御神(アマテラスオオミカミ)の兄神、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の皇妃になられた木花開耶姫命(コノハナサクヤビメノミコト)の父神に当たる。海の神、山の神、武人の神として信仰が深く、古くから朝廷を初め武将や国民から崇敬されている。 愛媛県内で最も古い神社と言われている。創建は神武天皇の東征に先駆けて四国に渡った大山積神の子孫にあたる小千命(オチノミコト)がこの大三島に勧請したことが始まりで、一説によれば弥生時代から存在していたといい、かなり長い歴史を持つ。また、鎮座する大三島はかつては御島と記され、神の島とされていたという。 境内は天然記念物にも指定されている楠が群生しており、境内の中央には樹齢2600年と伝えられる御神木がある。国の重要文化財に指定されている本殿や拝殿の他にも20社以上の摂末社があり、どこか神秘的な雰囲気に包まれている。また、8点の国宝が展示されている宝物館もある。 ![]() ![]() 二の鳥居。一の鳥居は瀬戸内海に面して建てられている。 ![]() 斎田。大山祇神社の神事、御田植祭と抜穂祭が行われる。その時に、愛媛県無形民俗文化財である一人相撲が奉仕される。 ![]() ![]() ![]() 総門・翼舎。総門は神社に伝わる室町時代の古図を元に、平成22年(2010年)4月に建てられたもので、平成23年(2011年)7月に両翼舎が完成した。 ![]() ![]() 十七神社。平安様式の長棟造りで、国中の神々を祀った建物。中には木彫りの御神像が安置されている。 ![]() ![]() 能因法師雨乞の楠。根回り10m、推定樹齢3000年以上の老木。日本最古の楠と言われている。長久2年(1041年)の大干ばつの際に、伊予国守藤原範国の使者として能因法師がこの神社で雨乞を行い、この楠に幣帛を書付け祈請したところ、伊予国中に三日三夜雨が降ったと伝えられている。 ![]() 伊藤博文公記念楠樹。初代内閣総理大臣の伊藤博文が参拝した時に記念植樹したもの。 ![]() ![]() ![]() ![]() 小千命御手植の楠。この神社を創建した小千命が御手植されたと言われている、大山祇神社の御神木。樹高約15.6m、幹回り11.1m、根回り20mの巨樹で、推定樹齢は2600年。 ![]() 河野通有兜掛の楠。弘安4年(1281年)元寇出兵時、河野通有がこの神社に祈願した際に兜を掛けたと伝えられている。現在は枯れてしまっており、幹の一部が残されている。 ![]() 無名の大楠。この木も他の楠と同様に国の天然記念物に指定されている。 ![]() 葛城神社、祓殿神社、伊予国総社。 ![]() 神門。 ![]() ![]() 拝殿。国の重要文化財。黒色の木造建築。 ![]() 本殿。国の重要文化財。本社に祀られている神が大山積神、下津社(写真手前のお社)に祀られている神が高靇神(タカオカミノカミ)、上津社(写真奥のお社)に祀られている神が大雷神(オオイカヅチノカミ)。本殿と摂社の三社を以って大山祇神社を崇めまつる信仰となっている。 ![]() ![]() 本殿の裏に鎮座する姫子邑神社。大山積神の娘の木花開耶姫命とその御子神を祀る。 ![]() ![]() ![]() ![]() その他、境内に鎮座する末社。石神社、稲荷神社、御鉾神社、五穀神社など。 ![]() 神輿庫。本社、上津社、下津社の神輿が収められている。 ![]() 宝物館入り口。入場料は大人1000円、高大生800円、小中生400円。紫陽館、国宝館、海事博物館を見学できる。国宝の展示もあり。 ![]() 宝物館近くの高台にある祖霊社。 ![]() 宝篋印塔。国の重要文化財。時宗の開祖、一遍上人の参拝を記念して文保2年(1318年)に建てられたもの。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.11 22:00:47
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