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2025.10.24
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カテゴリ:三重県
読みは「つばきおおかみやしろ」。鈴鹿山脈の麓に鎮座する、猿田彦大神を祀る神社の総本宮

主祭神は猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)。相殿に瓊々杵尊(ニニギノミコト)、栲幡千々姫命(タクハタチチヒメノミコト)を祀り、配祀に天之鈿女命(アメノウズメノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)を祀り、前座に行満大明神を祀る。猿田彦大神は天孫降臨の際に道案内をした神として知られ、道の神、導きの神として広く信仰されており、交通安全、旅行安全、無病息災、厄除開運、商売繁昌などの御神徳がある。

高山入道ヶ嶽、短山椿ヶ嶽を天然の社とした猿田彦大神が、安住地であった太古の磐座から現在椿大神社が鎮座する御船磐座に居を移したと言われている。紀元前3年(垂仁天皇27年)に倭姫命(ヤマトヒメノミコト)の御神託によって、高山短山の麓、御船磐座辺りに「道別大神の社」として社殿を造営して奉斎したのが始まりと言われ、日本最古の神社とも言われている(諸説あり)仁徳天皇の御代に御霊夢により「椿」の字が付いて現在の社名となった。奈良時代に聖武天皇が参拝され、勅願と共に椿の大木に猿田彦大神の神面と獅子頭を彫らせて奉納された。これが後述する獅子神御祈祷神事の起源となっている。1871年(明治4年)に郷社、1927年(昭和2年)に県社に列した。1935年(昭和10年)に行われた内務省神社局の調査によって全国二千社余りの猿田彦大神を祀る神社の総本宮であることが判明。「地祇猿田彦大本宮」と尊称された。1987年(昭和62年)にアメリカ合衆国カリフォルニア州にアメリカ椿神社が創建され、海外での神道普及活動を開始した。現在では地元の方々より「椿さん」の愛称で親しまれ、「神様に呼ばれた人しか行けない」という俗説もあり、導きの神の御神徳を求めて全国からも参拝者が訪れている。

毎月1日に月次祭と朝詣り、11日にみそぎ修法会が行われ、1月1日に歳旦祭、2月3日に節分祭、2月11日に獅子神御祈祷神事(丑・辰・未・戌年のみ)、2月21日に祈年祭と厄除大祭、4月に春季例大祭、5月に入道ヶ嶽奥宮大祭、6月に御田植祭、8月に八朔まいり(夏まつり)、9月に交通安全講大祭、10月に秋季例大祭、11月に七五三祭、12月に新嘗祭と師走大祓式が行われている。3年に一度、2月11日に行われる獅子神御祈祷神事は1300年以上の歴史を持つ伝統行事で、舞人が猿田彦大神の神面と天之鈿女命の化身と言われる獅子頭を装着し、厄除と諸願成就を祈念して七段の舞を演じるものとなっており、県指定無形民俗文化財に登録されている。


一の鳥居。


伊勢一之宮 椿大神社の碑。


社号碑。椿大神社地祇猿田彦大本宮と刻まれている。


庚龍神社。御祭神は金龍龍神、白龍龍神、黒龍龍神。樹齢400年と伝えられる樅の木に宿る3柱の龍神を祀る。木に宿った龍神が神域全体を守ったという伝承がある。


獅子堂。聖武天皇が奉納された獅子頭に由来してこう名付けられた。車祓や交通安全祈祷が行われ、9月にはここで交通安全講大祭が行われている。獅子神御祈祷神事では、ここで祓い清めを行い平安を祈る。




手水舎。石で作った可愛らしいカエルの置物が置かれている。


二の鳥居。ここから拝殿まで一直線に参道が伸びている。


三の鳥居、参道。杉の木が立ち並び、神聖で落ち着いた雰囲気で心が洗われる。杉の木は傷ついたり切られたりしないように保護や整備が徹底されている。


四の鳥居。


社殿。本殿は総檜で伊勢神宮と同じ神明造。猿田彦大神、瓊々杵尊、栲幡千々姫命、木花咲耶姫命、天之鈿女命、行満大明神の他に合祀された三十二神が祀られている。正面の外拝殿から内拝殿、本殿と続いている。内拝殿から先は外側から見えなくなっている。


社務所、授与所。授与品は御札、交通安全守、厄除守、つばき御守、みちひらき守などのお守り、御朱印帳などがある。




恵比須神、大黒天。参道の途中に安置されている。恵比寿神は航海安全・商売繁昌の神様で、大黒天は招福開運、五穀豊穣の神様。


地球玉の猿田彦大神。国津神として地上を守護する猿田彦大神を表現した像。全国的に見ても猿田彦大神の像は珍しいものなんだそう。


高山土公神陵。参道の途中に見られる前方後円墳で、猿田彦大神の御陵と伝えられる。大きさは周囲約300m、幅約50m、高さ約20m。


御船磐座。御祭神は猿田彦大神、瓊々杵尊、栲幡千々姫命。室町時代の謡曲「鈿女」にも謡われている神代の神跡で、天孫こと瓊々杵尊御一行の御船がここに到着して繋がれ、この地から九州へ猿田彦大神が先導されたと伝わっている。


椿会館。1階に食事処・売店がある。食事処では名物のとりめしがいただけるようになっていて、売店では椿草もち、椿こんにゃく、伊勢茶などのお土産が販売されている。研修、会議、宿泊など様々な目的にも利用できる施設で、神前結婚式や披露宴の受付もここで行われている。


参集殿。研修を目的として建てられた施設で、こちらも1階に食事処と売店があり、参拝者の休憩所として利用されている。






愛宕社。御祭神は愛宕大権現。本殿裏側にそびえる愛宕山に鎮座している。仁徳天皇の御代に御霊夢によって椿大神社の名になったという伝えから、参道入り口からは氏子より奉納された椿の木が植えられていて、椿のトンネルができている(トトロの森みたいな?)。天正年間の兵乱によって荒廃したが、1985年(昭和60年)に再興した。

三重県鈴鹿市 『椿大神社②』​へ続く



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最終更新日  2025.10.26 15:00:07
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