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カテゴリ:福岡県
読みは「らいざんせんにょじだいひおういん」。雷山の中腹にある、天竺の僧である清賀上人が建立したと伝えられる真言宗大覚寺派の寺院。山号は雷山。木造千手観音立像と木造清賀上人像が国指定重要文化財に指定されている。
本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。茅の木で造られた木造の千手観音像で、像高は約4.63m、頭部に十一面、本体に四十二本の手、光背に千の手を持つ。一般的に千手観音像は千手を略して48本の手を持つものが多いが、こちらの千手観音像は本当に千本の手を持っている。この千の慈手は観世音菩薩の絶大なる衆生済度のお姿とされている。 寺伝によると当山は178年(成務天皇48年)に天竺(インド)の霊鷲山の僧である清賀上人が渡来し、開創したとされる。本尊である十一面千手千眼観世音菩薩は清賀上人が一木を一刀三礼して謹刻したものだと伝えられている。その後は聖武天皇により勅願道場となり、国司によって七堂伽藍が建立され、以来歴代天皇より綸旨を賜った。武将や豪族などからも尊崇され、足利氏、豊臣氏、大友氏、大内氏、黒田氏からも祈願文が捧げられている。かつての院号は霊鷲寺であり、7ヶ寺を持ち、最盛期には300の僧坊があったと言われている。鎌倉時代には元寇の祈祷寺院として重要な役割を果たし、多くの伽藍が建築された。室町時代の戦乱以降からは荒廃し、僧坊や伽藍も多くを失った。1752年(宝暦2年)に福岡藩主の黒田継高によって再興され、院号を大悲王院に改めた。現在では安産、子育て、開運厄除などの祈願所として大衆の信仰を集めている。 福岡県の紅葉の名所としても知られる寺院で、境内には樹齢約400年のカエデの巨樹があり、11月中旬に見頃を迎える。 拝観料は大人(高校生以上)は500円、子供(中学生以下)は無料。入山料は大人(高校生以上)は200円、子供(中学生以下)は無料。団体割引有。拝観だと観音堂の中も拝観でき、本尊を拝み奥の開山堂まで拝観できるようになっている。入山だと外を見学するのみとなっている。 ![]() 山門。すぐ隣に入り口があり、拝観料・入山料はここで払う。 ![]() 手水舎。 ![]() 宝物殿。庫裡のすぐ隣にある。 ![]() 客殿。内部は拝観料を払わないと見学できない。正面に苔の生した枯山水式庭園、裏に池泉式庭園が対を成すようにして広がっている。すぐ目の前には大悲王院のカエデが立っている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大悲王院のカエデ。県指定天然記念物に指定されている。樹高約8m、胸高幹回り2.3m、根周り約13m。樹齢は約400年。客殿前の庭園に立つカエデの巨樹で、扇型に大きく枝を伸ばしている。福岡藩主黒田継高が寺院を再興した時に植樹したと伝わる。訪れた時は半分ほど赤く色付いていて、赤と緑の綺麗な二面を描いていた。菩薩像に複数の顔があり、こちらもまるで2つの顔を持っているみたいに…。見頃を迎えると真っ赤に染まった葉だけでなく、庭園の落葉も美しくなる。 ![]() 楼門。1990年(平成2年)に建立されたもの。 ![]() 本堂。1857年(安政4年)に焼失した観音堂の後身となった建物。 ![]() 織部燈篭。弘法大師1150年御遠忌記念に奉納されたもので、88基ある。 ![]() 滝。 ![]() 七福神。 ![]() 聖天堂。本尊は大聖歓喜天。秘仏であり、あらゆる災禍を除き富貴財福を授ける天尊とされている。 ![]() 虚空蔵堂。 ![]() ![]() 庫裡の入り口。ここから先は拝観料が必要。ここから客殿を通じて観音堂まで行き、本尊を拝んだ後に開山堂まで拝観できる。 ![]() 心字庭園。その名前の通り心の字を描いた池を持つ池泉式庭園。庭園の回遊はできず客殿から眺めるのみ。こちらにも黒田継高が寺院再興の際に植樹したカエデの木がある。 ![]() 大悲王院のビャクシン。県指定天然記念物に指定されている。樹高9m、根回り2m。樹齢は約600年。心字庭園の池畔に立っており、地表からは2本の主幹が伸びそのうちの1本は石柱で支えられている。 ![]() ![]() 客殿から見た大悲王院のカエデ。 ![]() 観音堂。本尊である十一面千手千眼観世音菩薩を安置。木造十一面千手千眼観世音菩薩立像は国指定重要文化財に指定されている。入山でも参拝できるようになっているが、直接拝観するには拝観料を払う必要がある。本尊の十一面千手千眼観世音菩薩は像高が約4.63mもある木造の立派な菩薩立像で、頭部に十一面、第1手と第2手、19対の脇手を持ち、背後には千本(実際には845本)の手を持ち手のひらには全て眼が描かれている。実際に間近で見てみるとなかなかに怖い。 ![]() 観音堂から開山堂まで続く回廊。 ![]() 開山堂。清賀上人像を安置する。木造清賀上人坐像は国指定重要文化財に指定されている。像は元々雷神社の中宮に安置されていたが、明治時代の神仏分離令によりこの開山堂へと移された。建物は大分県豊後大野市にある富貴寺の大堂を参考に、1990年(平成2年)に再建されたもの。 ![]() ![]() 五百羅漢。開山堂近くの丘の斜面に安置されている500体の石仏群。斜面一面を埋め尽くす石仏群は圧巻で、一つ一つが微笑んだ表情をしていてどこかユーモラス。 ![]() 雷山の風穴。伝えによればこの穴は芥屋の大門まで続いていると言われ、清賀上人が風の神を封印した跡と言われている。 ![]() 護摩道場。毎年5月10日には御経会大法要で紫灯護摩が行われる。 ↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてね にほんブログ村
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最終更新日
2025.12.15 22:00:08
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