岡山県岡山市 『備前国総社宮』
備前国百二十八社の御祭神が祀られている神社。市指定文化財に指定されている。御祭神は大己貴命(オオナムチノミコト)、須世理姫命(スセリビメノミコト)、神祇官八神。加えて備前国128社の御祭神が祀られている。大己貴命は大国主命(オオクニヌシノミコト)の別名で広く知られ、病気平癒、商売繁盛、縁結びの神として信仰されている。須世理姫命は、大己貴命が素盞嗚命(スサノオノミコト)から受けた様々な試練を助けたことから、厄災削除の御利益があると言われている。後に大己貴命と須世理姫命は結婚したことから、夫婦円満、家内安全、子孫繁栄の御利益があるとも言われている。また、備前国128社の御祭神が祀られており、当社にお参りするとこれらの神すべてに参拝したことになり、様々な御利益を得られると言われている。総社というのは、国司が巡拝しなければならない各神社が、国内各地に分散していて不便であるため、国内の御祭神を国府の近接一ヵ所に合祀し、参拝を略式化するために設けられたもの。当社はその内の備前国の総社に当たる。創建の時期は定かでないが、平安時代に成立したと推定されている。律令制崩壊後は、氏神として地域の信仰を集めた。1992年(平成4年)に放火の被害に遭い、社殿が焼失。2010年(平成22年)に本殿が、2015年(平成27年)に拝殿が再建され現在に至る。元日に歳旦祭、2月に節分祭、4月に春季例大祭、8月に夏越大祓祭、10月に秋季例大祭、大晦日に晦日大祓祭が行われている。石鳥居。参道。訪れた時は正月で、参道脇には露店が並んでいた。社務所。随身門。今上天皇聖蹟の碑。手水鉢。非常にこじんまりとしたもの。摂末社。舞台。例大祭の時にここで獅子舞の奉納や、和太鼓の演舞が行われている。拝殿。木造の社殿で、2015年(平成27年)に再建されたもの。本殿。2010年(平成22年)に再建されたもの。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村