熊本県上益城郡山都町 『蘇陽峡』
九州中央山地を水源とする五ヶ瀬川の上流に位置する峡谷。一帯は阿蘇の南外輪山に連なる高原で、阿蘇溶結凝灰岩が台地を作っている。五ヶ瀬川の水流が長年にわたって台地を削って形成したU字型の峡谷で、幅は200~300mあり、深さは150~200mで切り立った絶壁が14kmにもわたって続く。日本では珍しいU字型の緑が深い峡谷の間に、五ヶ瀬川が流れる雄大な景色から「九州のグランドキャニオン」と呼ばれている。長崎鼻展望台から峡谷の景色を一望でき、特に紅葉の時季になると山肌が赤色に染まり一段と美しくなる。GoogleMapsを使って行く場合は目的地を「蘇陽峡駐車場」に設定推奨。「蘇陽峡展望台」に設定すると滝下地区を通るルートとなり、駐車場までカーブの多い非常に狭い道路を通って行く必要があるため危険。紅葉の時季。多くの観光客が訪れ、駐車場の近くでは露店が出ていた。駐車場から少し歩いて長崎鼻展望台まで。展望台まで向かう途中で見かけた、燃ゆるように紅葉したモミジの木。長崎鼻展望台。ここから蘇陽峡が一望できる。展望台から一望した峡谷。訪れた時は紅葉が少し色褪せてしまっていたのが残念だったが、晩秋と初冬の境目、紅葉景色と冬枯れの景色が共に写る様子はなかなか見れないのかもしれない。地形は最下層が6500万年前の白亜紀の地層で、最も新しい最上層であっても約9万年前の阿蘇火砕流堆積物となっていて、この雄大な峡谷がどれだけ長い年月をかけて形成されたかがうかがえる。峡谷を流れる五ヶ瀬川の奥の方に見える建造物は桑野内ダム。峡谷のパノラマ写真。展望台から左手の方に見えた山はまだ紅葉が色褪せておらず、山肌が綺麗なグラデーションを描いていた。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村