ヴァカンスの季節
フランスには5週間の有給休暇があって、7月に入ると沢山の人がヴァカンスに出発する。子供達の学校が6月末には終了し9月初の新学期まで2ヶ月以上の夏休みがあるのでその期間を利用して家族でヴァカンスに出かけていく、そういう季節がまたやってきた。いろんなヴァカンスの過ごし方がある。キャンプ場、ヴァカンスの家、ヴァカンス村、ホテル・クラブ、クラブメッド、etc,etc,etc,・・・・・・・・・過ごし方は無数にあるがだいたいフランス人は一箇所に長期滞在して家族でスポーツを楽しんだり見学をしたりするのが好きなようだ。車に愛用の自転車やウインドサーフを積んで移動したりする。一番の人気は太陽の多い南フランスやスペイン、ヴァカンスの終わりには真っ黒く日焼けした肌を惜しげもなくさらけだして仕事にいく男女が目立つようになる。 どうしてそこまでして日焼けしたいの? 7月初めに行ったバスク地方のリゾート地ビアリッツではすでに沢山の人がヴァカンスを楽しんでいた。わたし達日本人にとっては冷たくてとても泳げない大西洋の海だがこちらの人は平気で海に入る。皆な楽しそうである。海に行きたくなったら行って日焼けをし、お腹が空いたら食事をし、家族や友達とおしゃべりをし、名所旧跡を訪れ、ショッピングを楽しみ、スポーツをし、というようなリラックスした生活をしてストレス解消をする。 はしゃぐ女の子 ビアリッツはサーフィンの発祥の地としても有名なところで大西洋の荒波のビーチも多い。リゾート地として発展していくのは19世紀で小さな漁村だったこの地にナポレオン三世の皇女ウージェニーが別荘を建設した。ウージェニー皇女がビアリッツに滞在しだすとスペインやフランスの上流階級の人たちが争うように別荘を建設しだし高級リゾート地として発展していった。ウージェニー皇女はスペイン人で少女の頃からよく家族でこの辺りに遊びに来ていたらしくビアリッツの美しさや気候の良さを夫に話しここに別荘を造ることを進めた。現在ウジェニー皇女の別荘は高級ホテル“デユ・パレ”として利用されている。 海辺のHotel du Paiais