国内旅日記--鎌倉4日目

4日目。
桜木町駅。観覧車もビルも曇空小雨のなかぼやけてた。
am9北鎌倉駅に荷物を置いて出発。ここから漸く初ひとり旅。前後が緑深い山あったり古都の風情にウキウキしてくる。してやらかした。改札へ行かずフェンス越しに出ていく学生を見てこういう所もあるんだ、とついて出ていった私。オヤ?と思い引き返すと心配した駅員さんが「ここは学生用に開けてるんだよ」と・・・(恥)

気を取り直して線路を渡り円覚寺へ。鬱蒼とした木々の間の石段を登っていくと徐々に見えてくる重層八脚門。雨上がりの閑静な寺の佇まいが何とも言えず旅情に浸れる異空間といった感じ。もみじが多かったから、紅葉の時期はきっととてもキレイなんだろうな、と今は黄緑色の葉に創造を膨らませていた。これから1日を過ごした鎌倉もここが一番印象に残っている。ひっそりどっしりした感じがハマった。少しすると年配女性グループ、家族連れ、老夫婦・・・といろいろな人たちがやってきていた。夏目漱石が過ごしたという帰源院は公開されていなかったけれど、ここから見た景色を漱石も見てたのか?などと思った。桜もキレイだった。

浄智寺へ。円覚寺から10分くらいで到着。地図を片手に寺から寺へと歩き地図上と実際の距離感をつかめる感じ。徒歩圏内でみてまわれそう、と思う。観光案内板や矢印もあるから迷わずわかりやすい。浄智寺は先にみた円覚寺の印象のあまり負けてしまった。ケド、北海道にはない竹庭に、さらにタケノコを発見。ホーホケキョと鳴く声も聞こえてでなかなか雰囲気は良かった。シャガという紫とほんのりした白の花はこちらにしかないのかどうかわからないけれど、鎌倉歩きで見かけることが多かった。

明月院。入口からかなり手入れされた庭だなと思う。さすが拝観料も鎌倉一だ(笑?)でもほんとに鎌倉で一番花がきれいだったので印象深い場所になった。パンフでも四季折々に見られる花の紹介があって、いつ来ても楽しめるお庭があるラシイ。軒先を小走りするリスに思わず物珍しさからカメラを向けてしまった。鳥の鳴き声がいろいろ聞こえてきていつになく五感が研ぎ澄まされているような?奥のやぐらは洞窟という感じ。山を削って切り開いた造りになっているように見える。寺の門などに竹でできた花入れや一輪挿しを見かける。このアイディアもーらい!旅を終えてから自宅でチョット真似てみた。

建長寺。結構歩いた。すでに観光バスが3台入っていて、いかにも観光名所!!!と思わせた。だから円覚寺のほうが印象良かったのかも。それに工事中だったし。方丈の裏庭は夢窓疎石作とガイドブックにあって、学生の時に歴史でも耳にしたことがあった人物だけに、どんなにスゴイのか!?と思ったが、裏切られた。ていうか、あの粗雑な加減が彼流だったのか?謎だ。素人目には手入れされてないだけ・・・と思ってしまったが。名勝とはお世辞にも言えない・・・。だけど、重厚な三門と仏殿は圧巻。すべて木造だったからかなあ、なおのこと歴史を感じさせられた。唐門などの建築物の屋根とか彫刻やデザインてイイ。細部がイイので写真におさめた。宗教に興味はないけど、どこの国も宗教建築てスバラシイものが多いなと思う。たまたましゃがんでカメラを向けていたら、団体旅行中らしいオジサンに「あんたひとりで取材に来てるの?」と話しかけられる。パンフや地図やガイドブックやカメラを抱えてはいたけどさ・・・。しかもその時コンパクトカメラだったのに(苦笑)

亀が谷坂切り通し。源氏山公園へ向かう途中にいきなり上り坂が続く。郵便配達中の女の人にすれ違うと「おはようございます」と声をかけられる。観光客にも挨拶する習慣があるの?それとも地元民と思われたの?この切り通しのあたりを歩きはじめて、いかにもな観光客には会わず、どちらかというと、バックパッカー系の観光客(?)を見かけるようになる。切り通しは登山コースのような上り坂を登り切るともうすぐあとは下り坂に。切り通しはその名前通り岩や山がまっすぐに切り通された道で左右は切り開かれた岩肌。シドニーのロックスを思い出させる。

つづく化粧坂切り通し。ここは民家からいきなり登山道?かと思った道。そんなに長くはないけれど、ここだけタイムスリップしたような感覚がある。これだけ当時の状態を保たれていることがスゴイ。ここが当時の交通の要で新田義貞の主戦場とか。(ガイドブックヨリ)
源氏山公園。小学生の遠足だったらしい。広場はお昼のお弁当のため、ビニールシートで埋め尽くされていた。源頼朝像のある、思ったよりこじんまりとした公園だった。

銭洗弁財天社。ここも修学旅行生で賑やか。混み合う銭洗い。はじめは濡れるからと小銭だけ洗ってみた。後から来た年配女性グループが札を洗っていたのを見て。ウーム、やっぱり洗っておこう、ということで所持金すべて洗わせていただいた。御利益はどうだったかなァ?所持金は帰るまでに結構使ってしまったから新しいお金を呼ぶ前に財布から出ていってしまった・・・。ということは御利益も・・・なのか???これから行く人には銭洗い用は別にするのをオススメ・・・?!

鎌倉駅へ戻る。陶器のお店を発見。チョットだけ立ち寄ってみる。気取ったオーナーが鼻についたものの、器はどれも面白いものばかりに出会った。内田鋼一サンという作家サンの作品とのこと。デザインが斬新な和食器は眺めているだけでも楽しい。
いよいよおなかがすいてきて、そばにあったスーパーマーケットに入った。クラシックBGMからレジで会計中のマダムのお買い物を丁寧に袋詰めしてくれているどこかのレストランにいそうな制服の店員さんから、あまり見かけない調味料の品揃えに、ただならぬスーパー?と思った。KINOKUNIYAって高級スーパーだったのね。見かけないシャンピン烏龍茶を発見して買ってみた。紅茶のようで美味しかった。また飲んでみたいと思ったけど、このへんじゃ見かけない。。。(涙)

さて鎌倉駅西口から東口へぬけて。インフォメーションでバス路線を確認。旅では高いところというよりは、眺望のいい所へ足を運びたくなるもの。(ソンナコトナイデスカネ??)一番気になっていた知る人ぞ知る?(ドウ?オーイ、シッテルヒト---?)浄明寺パノラマ展望台へ。バスを待つ間、道ゆく人たちは、長袖にしかも春コート。暑くないのか-----??半袖ででも良いのにわたし・・・寒冷地仕様だからダァ!!バス一番後ろの席をゲットしたわたしは、移動中にコッソリ例の烏龍茶とキノクニヤのパンで腹ごしらえを・・・(こんなことまで明かさなくてもいんだけどサ^^;)それにしても今朝の雨がやんで晴れてくれたので嬉しかった。

バスは小町通りや鶴岡八幡宮など観光名所を通り、あっという間にバス停夕陽台に到着。むむっ。なんだかこの辺りは高級住宅街のニオイがするゾォ??どおりで、バス待ち中に話しかけてきたマダムが「あなた観光でこのバスに乗られるの?」と目を丸くしていたわけね。バス停到着後、さっぱり目的地がわからなくなってしまったわたしは、右往左往。そこにいた親切マダムに話しかけられる。道だけでなく、さらに展望台は「とんびが狙ってくるから(キノクニヤの袋)カバンに隠したほうがいいよ」などといったことを上品な話しぶりで親切に教えてくれた。道を教えてくれるだけで親切と思うのに、その先までもナビゲート(?)してくれたので、行き届いたマダムサンに感動した、記憶。いよいよパノラマ台へ向かう途中にも、カフェ風のいでたち(この表現がどう伝わるかがビミョウ苦笑)で落ち葉をかき集めるマダムを見かけた。間違いない、ここは高級だ。それにしても、旅先で出会った人とのやりとりって、旅の思い出のかなりの部分をシェアしてるものだナァ。

つづくよ!......((((((v´▽`)v ィェ‐ィ




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