2009/01/30(金)13:37
◇ 海外旅行も難しくなる
期待していた新しい生き方としての「パタヤロングスティ」のススメのブログも休刊同様になってしまって残念です。
これだけ大不景気になってくると、普通の人にとっては海外旅行どころではなくなってきます。底辺の人にとっては、毎日如何に食べていくかが問題であり、中流の人たちにとっても、減給されたり、リストラされたりすると、余裕の資金がなくなってきます。日本人がだんだん貧乏になってくると、貧しい東南アジアの人達のように、旅行するのは、実家に帰るときや友達の家に遊びに行く時ぐらいという状況になるかもしれません。今までせっせとお金を貯めて、この住みにくい日本を離れて、物価の安いタイで年金生活しようという人などは別ですが。
タイまでのオフシーズンのチケットで安いやつでも6万円前後しますから、向こうに1週間いて5万円で安く過ごしたとしても、お土産を除いて合計11万円ですから結構な値段です。1週間の休みがあれば、日本でどこか遊びに行った方がもっと安上がりになるかもしれません。
日本は海に囲まれているというのが、不景気になってくると、海外旅行にはわざわいしてきます。普通は飛行機に乗らないと海外に行けない訳ですから。九州北部のように韓国が近いところは、フェリーに乗っても楽に韓国に行けますが。安いフェリーは片道1万円以内で釜山に行けるというのが、関東の人間からはうらやましい。
たとえば、ウィーンに住んでいれば、物価の安いハンガリーに簡単に行ける。サンディエゴあたりに住んでいれば国境を越えてメキシコのティファナなどへ行きやすい。バンコクやサイゴンに住んでいれば、物価が安いプノンペンへ陸路で行くことができる。サイゴンープノンペン間はバスで10ドル程ですから、まさに国内旅行感覚です。その点、今でも日本人にとっては海外旅行は高くつくという感覚です。
カンボジアでは節約すれば、ひとり宿泊費込みで3万円から5万円で生活できますから、仕事をしない、貯金で生活するなどの条件なら、日本よりはるかに安く生活できます。まあ、ほとんどの人は仕事をしないと生活できませんから、そんな生活ができるのは、やっぱり一握りの人たちです。カンボジアの飯はまずいが、日本で働いても働いても楽な生活ができないのなら、カンボジアでのんびりと生活した方がよっぽどいいと思う人も多いでしょう。
タイもベトナムも物価高になってきてますから、以前ほど安くは生活できません。個人の持っている資産によって、ヨーロッパでも悠々自適に生活できる人、東南アジアでは何とか生活できそうな人、海外旅行など選択肢にない人、人それぞれでしょう。
いずれにしても、未曾有の大不景気がやってくるので、何とかこの苦しい期間を生き延びていきたいものです。