|
カテゴリ:四国お遍路
前回ちょっと日付を入力し間違えたようで、実際の出来事と日にちが ずれてしまっていますがご勘弁・・・ 自転車遍路はさすがに早い。知り合いの住職の寺まであっという間だ。 泊めていただいたのだが、家族はやはり肉類を食べないのに、ワシのためだけに 用意されていた牛肉と刺身・・・有難ういございます。゜(゚´Д`゚)゜。 それにビール・・・ウホホ そして一番の問題、地図問題が解決! ロードバイクなので地図を置く場所がなかったので、白衣の前についている ドラえもんのようなポケットwに入れていたのだが、B5サイズの地図が ぎりぎり・・・入らない(;´Д`) 斜めに入れて何とか収まっていたのだが、たまに走っていると飛び出たり 風で飛んだりしてしまう。 そのポケットを、住職のお母さんが縫い直して大きくしてくれたのだ! (*^ー゚)b グッジョブ!! いやー、これは楽だ!地図一つでむちゃくちゃ苦労していたのだが、これで万事解決! 人のやさしさに感謝しつつ、お礼を述べ、再開を誓って翌朝出発! 自転車なので、歩きで何日もかかった区間もひとっ走り! なのだが、台風の影響もあって大雨に・・・(((;-д- )=3 それも半端ない雨量だよ・・・ 37番寺・岩本寺に着いたとき、お葬式が行われていた。 バケツをひっくり返したような大雨の中、納経を済ませ、どなたかもわからぬ お葬式だが一緒にお経を上げて冥福をお祈りしていた。 そして出棺のとき・・・なんと嘘のように雨がやんだ・・・ 出棺のクラクションを聞きながら見送り、自転車に乗り出発しようとしたとき 声をかけられた。 「兄ちゃん。いややったら止めてもいいんやで!」 振り向くと、葬式に来られていたであろう尼僧だった。 「お遍路はいやになったら、辛くなったら止めたらいい。また、気が向いたら 始めたらいいし、もうやらなくってもいい。いややったら止めるんやで」 当然止める気などさらさら頭になかったワシは、ニコッと笑いを返して走り始めた。 が・・・交差点を右折しようとしたところでふと思うことあり、後ろを振り向いたが 尼僧の姿はなかった。引き返したがもう姿は見えなかった・・・ 「いややったら止めてもええんやで!」 別に大雨だからとワシが嫌そうな顔をしていたとは思えないが、何をもって そのように話しかけていただいたか聞きたくなったのだ。 歩き遍路からはじまって、現在の自転車遍路まで多くの方に励ましていただいた。 お接待はもちろんだが、「がんばれー」「あとすこしー」こんな通り行く人たちの声で 頑張ってこれたことも多い。 しかし初めて「止めてもいい」という言葉を聞いた・・・ もう20年ほど前・・・ずいぶん昔の話になるが、ワシがとあるところで修行を していたとき、恩師に言われたことがある。 「おまえは自分に対しても厳しい。 だが、人にも厳しい。それが時におまえから人を遠ざける」 もうこの恩師は亡くなられたが、何ゆえ今、それを思い出したのだろうか・・・ 「止めてもいいんやで」 厳しい密教の修行をされたであろう尼僧の言葉の奥にあるもの・・・ ワシのこれからの人生に必要な言葉のように思えてならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[四国お遍路] カテゴリの最新記事
|