カテゴリ:着物
さて、いきなり、問題です。
次の松園の絵に描かれている女性が着ている着物は、大袖 でしょうか、小袖 でしょうか? 1 虹を見る より 2 序の舞 より 3 雪月花 より ピンクの女の子の着物。 4 美人納涼 より 答え 小袖 1と2 大袖 3と4 えーーー、1と2って、大きいのに・・・。 と思うかもしれませんが、小袖・大袖というのは袖の大きさ(長さ)のことではないのです。 4を見てください。 袖口が縫い合わせてありません。このような服を、大袖といいます。 袖口を縫い合わせて小さくしたものを、小袖というのです。 従って、1と2は、小袖なのです。 市松人形の衣装では、小袖・大袖、どちらも見られるようです。 dannan作のいちまの振り袖は、小袖。 いわゆる、留袖サイズの袖の着物をいちま用に作るか、といえば、たぶん、作らない。 浴衣でも、振袖で作るつもり。 袖が長い方が、かわいいので^^ 今でこそ、振り袖というと未婚女性の礼装や特別な機会に着るおしゃれ着ということになっているようだけど、すくなくとも松園の絵を見る限り、振り袖といっても普段着(江戸時代には、さらに今とは違っていた模様)。 上の1の 「虹を見る」。普通に着ています。 しかも、この「虹を見る」は屏風だけど、その右双には・・・ 子供を抱く振り袖姿の女性。 もちろん、この二人が母子かどうかはよく分からない、とはいえ、、、 着物と帯の柄行や色あいや、顔を見ると、左双の女性と姉妹のようで、しかも、年上のよう。 で、顔をアップで見ると・・・ お母さん、という顔にも見えてしまう。。。 留袖、というのは、元来、女性が成人するか結婚するかした時、袖の振りをふさぎ、袖を切りつめた、そうした着物のことで、今のように礼装用黒地紋付きのことではなかった。 ということからすると、「虹を見る」の袖を詰めてないのは、やはり、母子ではないということかな? 解説に何も書いてないので、よく分からない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/03/03 09:14:23 PM
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