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文科系アウトドア派のんびり遊楽人

ウェルギリウスに導かれダンテと共に

February 1, 2009
ついに手にした世界文学の最高傑作。

「神曲 地獄篇」 ダンテ著 平川祐弘訳 川出文庫



今日は法事に出席し、お経を聞いている間、昨日から読み始めた「神曲」の主人公ダンテが頭の中で何度も顔を出した。

「なぁもぉあぁぁみぃだぁぶぅぅ」

お経を聞きながら、中日新聞に連載中の「親鸞」で主人公が仏とは何かと悩んでいる先週あたりの流れも思い出していた。

つまり、お経を聞きながら、法然と親鸞とダンテと仏と神と言葉の表わす力について、頭の中でぼぉっとしながら考えていたのじゃ。

「神曲」については、このBlogでもよく紹介している永井豪氏の作品やデビルマンのルーツにもなっているし、世界の宗教を解説する本の中でもよく紹介されるので、イメージだけは持っていたけど、本書の解説付きの文章は読みやすく、オレ自身がダンテとともに地獄に降りていく(落ちていくのではないのじゃ)ように文章に引き込まれる感があるアルヨ。



訳者の解説「ダンテは良心的な詩人か」を先に読んでいたため、神曲が描かれた当時の世界情勢、宗教事情、イタリアの状況が分かって、盲目的に読むことがさけられているようじゃ。あなたも解説を先に読むのじゃ。

本文にも各章ごとに詳細な解説が付いているが、本書を読む前に、ギリシャ神話、旧約聖書や新約聖書の紹介本にざっと目を通していくと、知っている名前の神様や怪物が脇役として頻繁に出てくるので面白いと思うのじゃ。

ミノス、ケルベロス、メドゥーサ、ミノタウロスなどなど。

神曲の地獄篇は第34歌までり、今日は第12歌まで読んだのじゃ。

古代ローマの大詩人ウェルギリウスに導かれて、ダンテとオレは地獄の第6の圏谷まで下ってきた。

明日は、第7の圏谷に突入じゃ。

また、本書は各歌ごとに1、2枚の挿絵が載っているのでイメージがわきやすい。



次々といろいろな地獄を訪れるたびにオレ自身の罪?を考えながら楽しんでいるTackeyでした。


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