初ものがたり『初ものがたり』 PHP文庫四季の移り変わりの豊かな日本には季節折々の「初もの」がある。 NHKでドラマにもなった本所深川の岡っ引きの茂七親分が 下っ引きの糸吉、権三と下町で起こる事件に立ち向かう。 その中に織り込まれる初ものの数々。 鰹、桜、柿など6つの短編で描かれている。 二杯酢につけて呑み込む白魚。 お金持ちの残酷な性格の娘には片寄せあって生きる貧しい子供達が 白魚に見えたのか。 茂七親分のせつない心情を描いた「白魚の目」が一番印象に残った。 茂七親分の通う稲荷寿司屋で出される料理も四季の素材が使われている。 馴染みの店があるのってうらやましいなと思ったりもした。 ジャンル別一覧
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