明日告別式の友人の為に「般若心経」の写経を終えたところです。タウン誌「足利漫我人」の編集長だった渡辺啓子さん、最後に会ったのは3月22日、私の店にいつものように遊びに来て、お茶を飲みお喋りをしていきました。その後、本人から電話で「入院していてリハビリ中。7月頃退院できそう」とのことでした。7月を過ぎても連絡が無いので電話してみたら弟さんが出て、病状が悪化して、まだ入院中ということがわかりました。それでも、電話の元気な声を思い出し、治ると思っていたのですが…、18日に訃報を受けました。残念です。
渡辺啓子さん(通称マルちゃん)は、怪我をしたり、病気になったりと、なかなか波乱にとんでいましたが、どんな事も、なぜか面白おかしく笑いに変えて私たちに話してくれました。今回も「死んでみたら実はこうなっていて…」なんて、言いだしそうです。
「足利漫我人」創刊の時からのおつきあいで、昔はしょっちゅうお酒を飲んで遊んでいました。とても懐かしい思い出ばかりが浮かんできます。何度か意見が合わなかったりもしましたが、そういう事も、今になると楽しかったように感じます。
友人を亡くしたというよりは、タウン誌編集の同志、または戦友を失くした気分です。「般若心経」は、明日、棺に供えます。「足利漫我人」終刊の時の「足マガ展」をやった時、「マルちゃんの顔を描くのも最後だね」と似顔絵を描きましたが、上の絵が、本当に最後の似顔絵となりました。……、マルちゃんのご冥福を心からお祈りいたします。