カテゴリ:自治活動関連
13年前のその朝は特別養護老人ホームの視察に出かける支度をしている時に大きな揺れを感じました、朝食を取りながらラジオからの情報を聴きました。その時にはあのような大被害になっているとは夢にも想像できませんでした。視察は借り上げのバスで出かけましたので、テレビの電源をいれていただきチラチラする画面を見ながら地震の情報を把握しました。移動するに従って被害の大きさを知ることになり、視察を中止すべきか判断に迷う状況でした。視察先は千葉県方面であり既にバスは東京に近づいています、一泊の行程でしたので翌日は出来るだけ早く帰ることで視察を続行することにしました。
あの時のことは決して忘れることはありませんし、尊い命を多く失ったことから震災・防災対策について学び・論議し対策を考えました。あのような大きな被害を受けると行政の対応を待っても無理、その間を地域住民がお互いに助け合う体制作りをその後の中越地震なども含め学びました。松本市や町会の努力もあり少しずつその考え方が市民に理解されてきています。そんな折りに、ある一冊の本を知りました。 小滝敏之氏の「市民社会と近隣自治」(公人社)という本です。20世紀終盤以降先進工業諸国においては国家の役割が低下してきているとしています。その一方で地方政府(自治体)や地域社会の存在意義が浮上してきたといわれています。地域社会とりわけ近隣社会(町会や町内会)における人間の連帯や絆の重要性が再認識されるようになり、住民が主体となり行政と連携・協働して安全や防災、教育や福祉など様々な機能を担っていると分析されています。 このことは単に日本のみでなく、EU諸国やアメリカにも見られるとも述べています。著者は千葉経済大学の学長であり更に細かく分析され書かれていて、入口を読んだだけでも興味の持てる一冊です。現在面白い本を幾つも並行しながら読んでいますので、この大作は読むのに少し時間が必要かも知れません。サブタイトルが「小さな自治から大きな未来へ」であり難しい内容もあると思いますが読み切りたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年01月17日 23時27分09秒
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