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カテゴリ:ファッション
セレクトショップや古着屋で店を切り盛りする20代店長がこの春おすすめするニューカマーは?
「馴染みにしたい店の店主は自分よりも若ければ若いほどいい。なんとなれば、自分よりも先に引退する可能性が少ないからです。つまり、年下の店主であれば最後まであなたの面倒をみてくれるというわけですね」 これは贔屓の店が閉まって途方に暮れていた洒落者がしみじみ語ったことだが、いわれてみればなるほどそうだ。というわけで、馴染みにして後悔しない20代店長と、この春彼らがすすめる新作を紹介したい。 垂涎の的となる復刻デニム、奥行きのあるメランジカラーがたまらないオーガニック素材のクルーネック、そして業界人もかつてみたことのないバンドT。ご覧いただければわかるように、その目利きぶりは確かだし、各社がそうそうに店長に据えただけあって人品卑しからぬ人物であることも折り紙つきだ。 19歳から働き始めて5年目の年に新たにオープンする渋谷パルコ店店長に抜擢された池谷さん。ベルベルジンCHではディレクターの藤原裕さんの代わりに登場することも。 「ピクシーズは初期オルタナティヴロック・シーンで一際目立っていたバンド。もともとタマ数の少ないバンドTですが、1989年にリリースされた『Doolittle』にメンバーフォトがプリントされたデザインは初見。1988年にサブ・ポップよりリリースされたマッドハニーのデビューEP『Superfuzz Big muff』もめちゃくちゃ珍しい。ニルヴァーナ最高峰の1枚はジャスティン・ビーバーが着用しているのも有名な話」 柏店、新宿伊勢丹店を経て2020年2月に現職。ドレスクロージングへの造詣の深さもさることながらドレス、カジュアルをミックスしたスタイリングに定評がある。 「ひとつめは細めのストライプをのせたベイカーパンツ。柄物に馴染みがない人でも気負わず着られます。ふたつめは3色の糸を引き揃えたメランジカラーが奥行きをもたらすオーガニックコットンリネンのクルーネックニット。そしてアッパーからソール、ブランドタグまでホワイトで染めた別注のスペルガ。しなやかなゴートナッパレザーがダメを押して、じつに上品」 学生時代から地元三重のセレクトショップでアルバイトに励んできた26歳。トレンドをキャッチする感性とフレンドリーな接客にかけては1LDKのなかでも指折りの存在とか。 「こちらは当店のプライベートレーベル、ユニバーサル プロダクツとジャパンデニムの祖といわれるキャントンとのコラボレーションモデル。キャントンが誇るXXデニムをベースにフラットフロントのワイドテーパード、ボックスシルエットに削ぎ落としたポケットディテールで仕上げています。 XXデニムは1800年代後半から1960年代にかけて米アモスケイグ社とコーンミルズ社で織られたデニムを再現したもの。きれいな色落ちも期待できるデニムです」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.03 13:28:40
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